新検定「社長検定」が9月1日スタート|全6科目合格でPresident Masterに
2026年9月1日、公益社団法人全国経理教育協会は、中小企業庁が後援する新たな検定試験「社長検定試験」を開始しました。
社長検定は、経営や人的資源管理、会計と金融などの選択式5科目と、論述式試験「経営管理の実践」で構成されます。
本記事では、社長検定の対象者や出題科目、Star称号、受験方法と受験料について紹介します。

社長検定が9月1日にスタート
社長検定は、会社を健全に運営するために必要となる会計やリスク管理などの知識を学ぶ検定試験です。
全国経理教育協会は、売上高3億円の壁に直面する中小企業の経営者や、事業を承継したものの経営上の課題を抱えている人などを主な対象として挙げています。
一方、受験対象は現役の社長に限られません。これから起業する人や将来経営者を目指す学生なども想定されており、選択式試験は受験資格の制限なく、誰でも受験できます。
試験は全国のテストセンターに設置されたパソコンを使用するCBT方式で行われます。ペーパー試験はなく、2026年9月1日から年末年始を除いて随時実施されます。
申し込みはインターネット受付のみで、受験者は専用サイトで会場と日時、受験する科目を選択します。詳細はこちら
選択式5科目と論述式試験で構成
社長検定は、分野別に受験できる5つの選択式試験と、5科目合格後に受験できる論述式試験の2段階で構成されています。
選択式試験は1科目30分
選択式試験では、会社経営に関係する次の5分野から出題されます。

合格基準は、各科目100点満点中70点以上です。受験する科目の順番に制限はなく、得意な分野から受験することもできます。
選択式試験は終了後に合否が即時判定され、合否が記載されたスコアレポートが交付されます。合格した科目は生涯有効となるため、期間を空けながら1科目ずつ合格を積み上げることも可能です。
合格者は受験日の翌日以降、受験者マイページから科目ごとの合格証書をPDF形式でダウンロードできます。紙の合格証書は郵送されません。
5-Star取得後に論述式試験を受験
選択式試験の5科目すべてに合格すると、「5-Star」の称号が与えられ、6科目目の「経営管理の実践」を受験できるようになります。
受験資格を確認するため、選択式試験と論述式試験は同一の受験者アカウントを使用する必要があります。
「経営管理の実践」は論述式試験とされていますが、出題されるのは論述式1問と選択式1問の合計2問です。試験時間は60分で、合格基準は100点満点中70点以上となっています。
選択式試験とは異なり、試験終了直後に合否は表示されません。合否は受験日から3カ月以内にマイページで発表されます。
合格科目数に応じてStar称号を付与
社長検定では、選択式試験の合格科目数に応じて、1-Starから5-Starまでの称号が段階的に与えられます。
全6科目合格でPresident Masterに
各称号と合格条件は、次のとおりです。

Starは難易度別に設けられた級ではなく、選択式試験に合格した科目数を示す仕組みです。
選択式5科目に加えて「経営管理の実践」に合格すると、特別な称号「President Master」が与えられます。合格者は、マイページからPresident Masterの合格証書をPDF形式で取得できます。
受験料は申込科目数で異なる
選択式試験の受験料は、1回の申し込みで選択する科目数によって異なります。

金額はいずれも税込で、事務手数料1,200円が含まれています。最初から選択式5科目をまとめて申し込むことも、学習状況に合わせて科目数を絞ることもできます。
試験対策用として、中央経済社から『社長検定試験 公式テキスト』が発売されています。
公式テキストは、選択式試験の5科目に「経営管理の実践」を加えた全6章で構成されています。全国経理教育協会の公式サイトでは、サンプル問題と解答も公開されています。
まとめ
社長検定の特徴は、経営を会計や財務だけで捉えず、人材、リスク、社会環境まで含めた複数の分野から確認する点にあります。
検定への合格だけで会社の業績や経営者としての実績が保証されるわけではありませんが、一方、経験に頼りやすい経営知識を分野別に整理し、自分に不足している知識を確認するための学習目標として活用できます。
合格科目は生涯有効で、1科目からStar称号を取得できます。現役の経営者や事業承継を控えている人、起業を目指す人にとって、称号の取得だけでなく、経営判断に必要な知識を段階的に補うための検定といえるでしょう。
