2026年度中小企業診断士「第1次試験」の合格率は23.0%|4,099人が合格
2026年9月1日、一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会は、令和8年度中小企業診断士第1次試験の合格者を発表しました。
欠席した科目がなかった受験者17,829人のうち4,099人が合格し、合格率は23.0%でした。前年の23.7%から0.7ポイント低下しています。
本記事では、2026年度第1次試験の結果や合格基準、合格者の年齢・勤務先、第2次試験の日程を紹介します。


2026年度第1次試験は4,099人が合格
2026年度の中小企業診断士第1次試験は、8月1日と2日に札幌、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、松山、福岡、那覇の10地区で実施されました。
日本中小企業診断士協会連合会が公表した試験結果は、次のとおりです。

合格率は前年から0.7ポイント低下
2026年度は、申込者数が前年から699人、欠席した科目がなかった受験者数が531人減少しました。
合格者数も前年の4,344人から4,099人へ245人減少しています。合格率は23.7%から23.0%へ、0.7ポイント低下しました。
2024年度の合格率は27.5%だったため、合格率は2年連続で低下しています。ただし、公式資料では低下した理由は示されておらず、結果だけから試験問題の難化などを断定することはできません。
合格基準は総点数の60%以上
第1次試験の合格基準は、総点数の60%以上を取得し、満点の40%未満となる科目が一つもないことです。
7科目をすべて受験した場合は、700点満点中420点以上を取得し、各科目でも40点以上を取る必要があります。
試験全体の合格基準を満たさなかった場合でも、満点の60%以上を取得した科目は科目合格となります。
企業経営理論は5,179人が科目合格
2026年度の科目別受験者数と科目合格者数は、次のとおりです。

科目合格者数では、企業経営理論が5,179人で最も多く、経営情報システムの3,540人、財務・会計の3,378人が続きました。
ただし、公表された科目合格者数には、第1次試験全体の合格者は含まれていません。また、科目によって受験者数も異なるため、この人数だけで各科目の難易度を比較することはできません。
科目合格した科目は、申請することで翌年度と翌々年度の第1次試験が免除されます。※科目合格した年度を含めて3年間
合格者の年齢・勤務先に見られる特徴
日本中小企業診断士協会連合会は、第1次試験に合格した4,099人の年齢、勤務先、男女別の人数も公表しています。
30~39歳が29.3%で最多
年齢別では、30~39歳が1,199人で最も多く、合格者全体の29.3%を占めました。
次いで40~49歳が1,107人、50~59歳が924人、20~29歳が590人となっています。
20歳未満の合格者は14人、70歳以上は8人でした。合格者の最年少は18歳、最年長は76歳です。
民間企業勤務者が63.8%、女性は9.6%
勤務先別では、民間企業勤務者が2,616人で最も多く、合格者全体の約63.8%を占めました。
政府系以外の金融機関勤務者が316人、公務員が192人、経営コンサルタント事業所などの勤務者と中小企業支援機関の勤務者がそれぞれ102人となっています。
男女別では、男性が3,707人、女性が392人でした。合格者全体に占める女性の割合は約9.6%です。
第1次試験の合格後に確認したいこと
中小企業診断士試験は、第1次試験に合格しただけでは最終合格にはなりません。第2次試験を受験する場合は、別途申込手続きが必要です。
合否や科目別の得点は、試験結果照会Webページから確認でき、紙の合格証書や科目合格通知書は発送されないため、PDFデータを各自でダウンロードしなければなりません。
試験結果の確認と書類のダウンロード期限は、2027年3月31日です。
第2次試験は10月25日に実施
2026年度の第2次試験は、10月25日に実施されます。申込受付期間は9月1日10時から9月18日16時までです。
試験では、中小企業の診断と助言に関する4つの事例が出題されます。各事例の試験時間は80分、配点は100点です。

合格発表は、2027年1月13日に予定されています。
2026年度から口述試験を廃止
中小企業診断士試験では、2026年度から第2次試験の口述試験が廃止されました。
2025年度までは筆記試験の通過者が口述試験を受験していましたが、2026年度からは筆記試験のみで最終的な合否が決まります。
なお、第2次試験に合格しただけで、自動的に中小企業診断士として登録されるわけではありません。合格後3年以内に、実務補習または中小企業に対する診断・助言業務に15日以上取り組み、登録申請を行う必要があります。
まとめ
2026年度の中小企業診断士第1次試験では、欠席した科目がなかった受験者17,829人のうち4,099人が合格しました。合格率は23.0%となり、前年から0.7ポイント低下しています。
ただし、第1次試験の合格は、中小企業診断士になるための第一段階です。
第2次試験では、中小企業の診断と助言に関する4つの事例に取り組みます。2026年度から口述試験が廃止されたため、10月25日に実施される筆記試験の結果が、そのまま最終的な合否につながります。

