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公害防止管理者(水質関係第3種)で就職できる仕事とは?年収・将来性まで徹底解説

Nishida

公害防止管理者(水質関係第3種)は、大規模な汚水等排出施設を持つ工場で、水質汚濁防止に関する技術的事項を管理する国家資格です。

大規模排水管理に関わることができる資格ではあるが、「この資格で本当に就職や転職できるのか」「どの程度の年収が期待できるのか」「将来も需要はあるのか」といった疑問を持つ人は少なくありません。

本記事では、公害防止管理者(水質関係第3種)で就職できる仕事の具体像、業界別の活かし方、年収水準、そして将来性までを解説します。

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公害防止管理者(水質関係第3種)とはどんな資格?

公害防止管理者は、特定工場における公害防止組織の整備に関する法律に基づき、工場内で公害防止に関する技術的事項を管理するための国家資格です。

水質関係第3種は、水質関係有害物質排出施設ではない汚水等排出施設で、排出水量が1日あたり1万立方メートル以上の工場に対応する区分です。

図:公害防止管理者(水質関係第3種)©︎資格会議メディア

難易度は、水質関係の中では中程度からやや高めです。受験資格はなく、誰でも受験できますが、法令、排水処理、測定、生物処理、大規模設備の考え方を理解する必要があります。

水質関係第1種との違いは、有害物質を扱うかどうかです。

公害防止管理者(水質関係第3種)を取得すると、工場排水の管理、排水処理設備の運転・維持管理、測定データの確認、行政届出、環境報告書の作成、ISO14001の運用、処理水の再利用検討、排水処理改善などで活かせます。

公害防止管理者(水質関係第3種)で就職できる主な仕事

公害防止管理者(水質関係第3種)は、大規模排水や水質汚濁防止に関する専門資格として、製造業、排水処理設備、環境測定、施設運転管理、EHS・ISO関連部門などで活かされます。

ここでは、 代表的な職種を紹介します。

1, 製造業・工場の環境管理担当

製造業や工場の環境管理担当は、排水、排ガス、廃棄物、騒音、振動、化学物質など、工場から発生する環境負荷を管理する仕事です。

水質関係では、排水処理設備の運転状況、測定結果、排水基準、行政届出、社内報告、異常時対応などを担当します。

公害防止管理者(水質関係第3種)が活きる理由は、大規模排水を扱う工場で、生活環境項目を中心とした水質管理の知識を示せるためです。

年収は、工場の環境管理担当で400万〜650万円程度が目安です。食品、紙パルプ、化学、素材、半導体、自動車部品、エネルギーなど、排水管理が重要な業界では、経験者で600万〜800万円程度を目指せる場合もあります。

2, 排水処理設備・水処理プラントの運転管理担当

排水処理設備や水処理プラントの運転管理担当は、工場内の排水処理設備を安定して動かす仕事です。

沈殿槽、曝気槽(ばっきそう)、ろ過装置、薬注設備、脱水機、pH調整設備、膜処理設備などを点検し、排水が基準を満たすように管理します。

公害防止管理者(水質関係第3種)が活きる理由は、汚水処理の仕組みと大規模排水管理を体系的に理解できるためです。

たとえば、曝気量が不足している、汚泥の状態が悪い、凝集沈殿が安定しないといった問題は、設備と水質の両方を見ながら判断する必要があります。

年収は、排水処理設備の運転管理担当で350万〜600万円程度が目安です。設備保全、施工管理、薬品管理、トラブル対応、処理能力改善まで担当できる人は、500万〜750万円程度を目指せる場合があります。

3, 工場の排水管理担当

食品、紙パルプ、繊維などの工場では、有機物を多く含む排水や、SSが高くなりやすい排水が発生することがあります。これらの工場では、BOD、COD、SS、pH、窒素、りんなどの管理が重要です。

公害防止管理者(水質関係第3種)が活きる理由は、有害物質よりも生活環境項目の管理が中心になる工場と相性がよいためです。

食品工場では原料残さや洗浄排水、紙パルプ工場では繊維分や有機物、繊維工場では染色や洗浄工程に伴う排水など、業種ごとに排水の特徴が異なります。

年収は、排水管理担当で350万〜600万円程度、環境管理や設備保全を兼務する経験者で450万〜700万円程度が目安です。大規模工場や複数拠点を管理する立場では、さらに高い年収を目指せる場合もあります。

4, 環境測定・分析会社の技術者

環境測定・分析会社の技術者は、工場や事業所から排出される排水を採水し、pH、窒素、りんなどを測定・分析する仕事です。

現場での採水、分析機器の操作、報告書作成、基準値との比較、顧客への説明などを行います。

公害防止管理者(水質関係第3種)が活きる理由は、水質汚濁物質の性質、測定方法、排水処理技術、法規制を理解できるためです。

分析値を出すだけでなく、どの工程から汚濁負荷が発生しやすいのか、どの処理方法が関係するのかを理解していると、顧客への説明力も高まります。

年収は、環境測定・分析技術者で350万〜550万円程度が目安です。

環境計量士、作業環境測定士、分析機器の操作経験、計量証明事業での管理経験がある人は、600万〜800万円程度を目指せる場合があります。

5, EHS・サステナビリティ担当

EHSは、Environment、Health、Safetyの略で、環境・健康・安全をまとめて管理する部門です。

EHSやサステナビリティ担当は、環境法令対応、ISO14001の運用、環境監査、社内教育、環境データ集計、CO2削減、廃棄物管理、水使用量管理、排水管理などを担当します。

公害防止管理者(水質関係第3種)が活きる理由は、製造業のEHSにおいて排水管理が重要なテーマだからです。

年収は、EHS担当で400万〜700万円程度が目安です。

大手メーカーや外資系企業で、英語、ISO14001、安全衛生、環境監査、脱炭素、サステナビリティ開示まで担当できる人は、600万〜1,000万円程度を目指せる場合があります。

公害防止管理者(水質関係第3種)の年収目安

公害防止管理者(水質関係第3種)の年収は、勤務先、実務経験、工場規模、設備知識、分析経験、担当範囲、他資格との組み合わせによって変わります。

資格単体よりも、環境管理や排水処理設備の実務経験と結びついたときに評価されやすい資格です。

職種・業界年収目安
環境管理・設備管理の未経験者350万〜450万円
製造業・工場の環境管理担当400万〜650万円
排水処理設備・水処理プラント運転管理担当350万〜600万円
食品・紙パルプ・繊維工場の排水管理担当350万〜700万円
環境測定・分析会社の技術者350万〜550万円
EHS・ISO・サステナビリティ担当400万〜700万円
大手メーカー・外資系EHS経験者600万〜1,000万円
環境管理部門の管理職700万〜1,000万円以上

年収アップを目指すなら、水質関係第3種に加えて、水質関係第1種、大気関係、ダイオキシン類関係、環境計量士、エネルギー管理士、危険物取扱者、毒物劇物取扱責任者、電気主任技術者、ボイラー技士、ISO内部監査員などを組み合わせるとよいでしょう。

公害防止管理者(水質関係第3種)の将来性

公害防止管理者(水質関係第3種)の将来性は、製造業の環境法令対応、水資源管理、排水処理設備の高度化、ESG、サステナビリティ、地域環境への配慮と結びついています。

市場動向として、工場やプラントでは、排水基準を守りながら安定操業を続けることが欠かせません。

特に、排出水量が大きい工場では、日々の処理量が多く、設備トラブルや管理ミスが地域環境に与える影響も大きくなります。

排水管理は、行政対応だけでなく、地域住民、取引先、株主からの信頼にも関わる仕事です。

AI代替可能性については、測定データの整理、報告書作成、法令情報の検索、点検記録の管理、異常値の検知などは効率化される可能性があります。

一方で、測定値の変化を製造工程や排水処理設備と結びつけて考えること、製造部門や行政と調整すること、設備改善の優先順位を判断することは、人の専門知識が必要です。

現場経験、設備知識、分析データの読解力、行政対応を組み合わせることで、長く評価されやすいキャリアにつながります。

公害防止管理者(水質関係第3種)はこんな人におすすめ

公害防止管理者(水質関係第3種)は、製造業やプラントで水質管理に関わりたい人におすすめの資格です。

特に、食品、紙パルプ、繊維、素材、化学、エネルギー、廃棄物処理、水処理設備などに関心がある人に向いています。

まとめ

公害防止管理者(水質関係第3種)は、大規模な汚水等排出施設を持つ工場で、水質汚濁防止に関する技術的事項を管理する区分に位置づけられる国家資格です。

製造業・工場の環境管理担当、排水処理設備・水処理プラントの運転管理担当、食品・紙パルプ・繊維工場の排水管理担当、環境測定・分析会社の技術者、EHS・ISO・サステナビリティ担当などで活かせます。

今後は、環境法令遵守だけでなく、ESG、サステナビリティ、水資源管理、処理水の再利用、設備データ監視、AIによる異常検知なども重要になります。

公害防止管理者(水質関係第3種)は、製造業の大規模排水管理を支える実務資格として、将来性のある資格といえるでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q
Q1, 就職や転職に有利ですか?

公害防止管理者(水質関係第3種)は、製造業、食品工場、紙パルプ、繊維、排水処理施設、環境測定、EHS部門などへの就職・転職でプラスになります。

特に、工場の環境管理や排水処理設備の管理経験がある人にとっては、大規模排水管理の知識を示せる資格です。未経験者の場合も、環境管理職を目指す意欲や基礎知識を示す材料になります。

Q
Q2, 年収はどのくらいですか?

環境管理や設備管理の担当者では400万〜700万円程度が目安です。

大手メーカー、食品・紙パルプ・素材・エネルギー業界、外資系EHS、環境管理部門の管理職では、700万〜1,000万円以上を目指せる場合もあります。年収は資格だけでなく、実務経験や担当範囲によって大きく変わります。

Q
Q3, 難易度はどれくらいですか?

公害防止管理者(水質関係第3種)は、水質関係区分の中では中程度からやや高めの難易度です。

Q
Q4,水質関係第4種との違いは何ですか?

水質関係第4種は、有害物質排出施設ではない汚水等排出施設で、排出水量が一定規模未満の工場に対応する区分です。

水質関係第3種は、排出水量が1日あたり1万立方メートル以上の大規模工場に対応するため、大規模水質特論が含まれます。大規模な排水処理や処理水再利用まで学びたい場合は、第3種の方が実務に近い場合があります。

Q
Q5, 未経験でも受験できますか?

公害防止管理者試験には受験資格がないため、未経験でも受験できます。

ただし、水質関係第3種は専門用語が多く、完全な初学者には難しく感じる場合があります。公害総論と水質概論で法令と全体像を押さえ、汚水処理特論と大規模水質特論を過去問題で繰り返し確認することが大切です。

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