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簿記のネット試験とは?統一試験との違い・当日の流れ・操作方法を解説

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Yoshiki

日商簿記2級・3級は、会場のパソコンで解答する「ネット試験」と、紙で解答する「統一試験」を選べます。

どちらで受けるか迷っている方は、まずこの違いから確認しましょう。

ネット試験と統一試験の主な違いは、試験日・解答方法・結果が分かるタイミングで、出題範囲・難易度・合格基準は同じと案内されています。

なお、ネット試験も自宅では受けられず、予約した会場へ出向いて受験する必要があります。

簿記2級

両方式の合格者
合計49,947人

  • ネット試験 46,351人 92.8%
  • 統一試験 3,596人 7.2%

簿記3級

両方式の合格者
合計132,321人

  • ネット試験 112,797人 85.2%
  • 統一試験 19,524人 14.8%

各級について、ネット試験・統一試験の合格者数を合計した構成比です。団体試験(紙)は含みません。各方式の合格率を示すものではありません。
出典:日本商工会議所「2級・3級受験者データ(ネット試験)」「2級受験者データ(統一試験)」「3級受験者データ(統一試験)」をもとに資格会議編集部が算出。

集計対象・計算方法

ネット試験は2025年4月〜2026年3月の合格者数を使用しています。2級は46,351人、3級は112,797人です。統一試験は同年度の第170〜172回の合格者数を合計しています。

2級の統一試験は1,193人+1,492人+911人=3,596人。ネット試験との合計49,947人を分母とし、ネット試験92.8%・統一試験7.2%と算出しています。3級の統一試験は8,024人+5,743人+5,757人=19,524人。両方式の合計132,321人を分母とし、ネット試験85.2%・統一試験14.8%と算出しています。

割合は各方式の合格者数÷同じ級の両方式の合格者合計×100で計算し、小数第1位に四捨五入しています。割合は公式発表の人数をもとに編集部が算出した値です。データ確認日:2026年10月20日。

本記事では、日本商工会議所などの公式情報をもとに、統一試験との違い、当日の流れ、基本操作と練習方法も解説します。

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編集部

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資格の取り方から仕事での活かし方まで解説する「資格会議メディア」編集部。就職・転職・年収の観点で、資格の実用性をわかりやすく整理しています。

ネット試験と統一試験の違い

ここでは、ネット試験と統一試験を選べる2級・3級を比較します。

両方式で大きく異なるのは、受験する日程と、問題を読んで解答する方法です。学習内容に加えて、普段の問題演習をどの環境で行うかも考えて選びましょう。

日程・解答方法・結果確認を比較

日商簿記2・3級は、受験方式によって日程や解答方法、結果が分かるタイミングが異なります。

試験時間や合格基準などの共通点も含めて比較しました。

比較項目 ネット試験 統一試験
実施日 会場が設定する日時から選択 ※施行休止期間あり 年3回 6月・11月・2月
解答方法 パソコンで選択・入力 紙の答案用紙に記入
試験時間
2級:90分 3級:60分
2級:90分 3級:60分
合格基準 70点以上 100点満点 70点以上 100点満点
結果確認 試験終了後に合否を確認 商工会議所が案内する発表日に確認
筆記具・計算用紙 会場配布のボールペンとメモ用紙を使用 指定の筆記具を持参。計算用紙は配布される冊子に含まれます
受験料 税込
2級:5,500円 3級:3,300円
2級:5,500円 3級:3,300円

出典:日本商工会議所 「ネット試験の案内」 「2026年度試験日程カレンダー」 および試験科目・注意事項 (2級・3級)。

ネット試験をインターネット申込方式で申し込む場合は、事務手数料550円を含めて、2級6,050円・3級3,850円(税込)です。

会場問い合わせ方式の手数料や、統一試験の受付方法・支払総額は、申込先の案内を確認してください。

選ぶ基準は日程と解答方法

仕事や学校の予定に合わせて受験日を選びたい方は、ネット試験の空席を確認してみましょう。紙面を見ながら考え、手書きで解答する方が取り組みやすい方は、統一試験が候補になります。

迷う場合は、パソコンで解答する練習をして、入力や画面の切り替えに戸惑わないか確かめてください。

簿記の理解度と操作への慣れを分けて考えると、受験までに必要な対策を整理できます。

日本商工会議所は、両方式の出題範囲・難易度・合格基準は同じと案内しています。受験できる日程と、自分が解答しやすい方法を基準に選びましょう。

ネット試験の基本条件

ネット試験を検討する際は、受験する場所と対応している級も確認してください。

2級・3級と初級では、試験時間や解答形式が異なります。

会場のパソコンで受験する

日商簿記のネット試験は、試験会場に設置されたパソコンを使うCBT方式です。

画面に表示される問題を読み、マウスやキーボードで解答します。自宅のパソコンやスマートフォンから本試験を受けることはできません。

受験できる日時は会場ごとに異なります。希望する受験時期が決まったら、近くの会場と空席を確認し、学習の進み具合に合わせて受験日を検討しましょう。

ネット試験に対応している級

日商簿記1級はネット試験の対象外です。

2級・3級に加え、簿記の基礎を扱う簿記初級と、原価・利益の基本を扱う原価計算初級もネット試験で受験できます。

級・試験 ネット試験 試験時間 解答形式
1級 対象外 — 統一試験(紙)で実施
2級 対応 90分 選択式・入力式
3級 対応 60分 選択式・入力式
簿記初級 対応 40分 選択式
原価計算初級 対応 40分 選択式

※試験時間はネット試験のものです。
出典:日本商工会議所 「ネット試験について」 「1級 試験科目・注意事項」。

簿記初級・原価計算初級の受験料は、それぞれ2,200円です。事務手数料は申込方式・会場によって異なります。

詳しい内容や操作体験版は、簿記初級の公式案内、原価計算初級の公式案内で確認できます。

2級・3級の科目と料金

2級には商業簿記に加えて工業簿記が含まれ、3級とは受験料も異なります。

試験科目とあわせて、手数料を含む支払総額を確認しておきましょう。

項目 2級 3級
試験科目 商業簿記・工業簿記 (原価計算を含む) 商業簿記
大問数 5題以内 3題以内
合格基準 70点以上 100点満点 70点以上 100点満点
受験料 5,500円 3,300円
支払総額※ 6,050円 3,850円

※金額はすべて税込です。支払総額は、事務手数料550円を含むインターネット申込方式の料金です。

出典:日本商工会議所「2級 試験科目・注意事項」「3級 試験科目・注意事項」「ネット試験について」

会場問い合わせ方式では事務手数料が会場によって異なるため、支払総額は申込先の案内で確認してください。

なお、同じ級であれば、ネット試験と統一試験のどちらで合格しても取得する資格は同等です。

申し込む前に確認すること

ネット試験は随時実施されていますが、希望した日に必ず受けられるわけではありません。

申込方法と会場の空席、試験を実施しない期間を確認してから予約します。

申込方法は2種類ある

ネット試験の申込方法には「インターネット申込方式」と「会場問い合わせ方式」があります。

申込先や支払方法は異なりますが、どちらを選んでも試験内容は同じです。

項目 インターネット申込方式 会場問い合わせ方式
申込先 CBT-Solutionsの専用ページ 各会場の受付窓口
手続き マイページを作成し、受験級・会場・日時を選択 窓口・電話・Webなど、会場指定の方法で申込み
受験日 申込日の3日後以降 会場の日程・受付期限を確認
支払方法 クレジットカード・コンビニ・Pay-easy 銀行振込・当日払いなど、会場指定の方法

出典:日本商工会議所「ネット試験について」、CBT-Solutions「日商簿記」

申し込みには、CBT-Solutionsの専用ページを利用する「インターネット申込方式」と、実施会場に申し込み方法を確認する「会場問い合わせ方式」があります。

申込方法が違っても、試験内容は同じです。

休止期間と予約内容を確認する

2級・3級のネット試験には、受験できない施行休止期間があります。受験日を決める際は、会場の空席とあわせて、次の休止期間も確認してください。

年 施行休止期間
2026年 11月9日(月)~11月18日(水)
2027年 2月22日(月)~3月3日(水)

※2026年10月20日時点で、今後の施行休止期間を掲載しています。

出典:日本商工会議所「2026年度試験日程カレンダー」、CBT-Solutions「日商簿記」

インターネット申込方式では、受験票は発送されません。

予約完了メールやマイページの案内を確認し、会場の建物名・階数、最寄り駅からの経路や所要時間も事前に調べておきましょう。

ネット試験当日の流れ

ここでは、2級・3級をインターネット申込方式で受験する場合の流れを紹介します。

会場問い合わせ方式で予約した場合は、申込先から届く案内も確認してください。

流れ1. 会場で受付し、荷物を預ける

インターネット申込方式で受験する場合は、試験開始時刻の30~15分前に来場します。本人確認書類と、試験で使用できる電卓を持参してください。

受付で本人確認を済ませ、受験ログイン情報シートを受け取ります。

携帯電話などの荷物を指定の場所に預け、会場で配布される筆記具とメモ用紙を受け取って、係員の案内に従い入室します。

本人確認書類は、有効期限内の原本が必要です。スマートフォンに保存した写真では代用できないため、本人確認書類の公式案内で、使用できる書類を事前に確認しておきましょう。

流れ2. ログインして注意事項を読む

指定されたパソコンで、受付時に受け取った「受験ログイン情報シート」のIDとパスワードを入力します。

受験する試験名・級を確認し、画面に表示される注意事項を読んで、試験を開始してください。

操作に困ったときや、機器が反応しないなどの不具合が起きたときは、試験監督員に知らせ、指示に従ってください。 ただし、問題の内容や解答に関する質問には回答してもらえません。

流れ3. 終了後にスコアレポートを受け取る

ネット試験は、終了後にその場で合否が判定されます。終了の確認画面が表示されたら試験監督員を呼び、筆記具とメモ用紙を返却し、スコアレポートを受け取ってから退室してください。

合格した場合は、スコアレポートの二次元コードからデジタル合格証を取得できます。

インターネット申込方式では、マイページからも出力できます。紙の合格証書は郵送されないため、必要に応じてデジタル合格証を保存・印刷しておきましょう。

解答画面の基本操作

2級・3級のネット試験では、答えを考えることに加えて、選択した科目や入力した金額を画面上で確認する必要があります。

練習段階から「解く・入力する・見直す」を一つの流れにしておきましょう。

勘定科目は選択または入力する

仕訳問題の勘定科目は、プルダウンから選択します。

候補から科目を選び、選択が確定しているか確認してください。ネット試験では、勘定科目名をキーボードで入力する問題も出題されます。

選択式でも、取引に合う勘定科目と借方・貸方を判断する知識は必要です。取引内容を読み、どの科目をどちらの欄に入れるか整理してから操作しましょう。

また、1つの仕訳の設問で、同じ勘定科目を借方側に2回、または貸方側に2回使うと不正解になります。解答欄が複数ある場合は、同じ側で科目が重複していないかも確認してください。

金額は数字だけを入力する

金額欄には数字のみを入力します。「円」などの文字や円マークを入れると不正解になり、カンマを入力する必要はありません。

例えば、12,500円という金額を入力する場合は「12500」と入力します。これは入力方法を説明するための例です。

問題の金額

12,500円

入力する数字

12500

カンマの入力も不要です。

※入力方法を説明するための例です。

出典:日本商工会議所「ネット試験について」

見直すときは金額だけでなく、入力先にも注目してください。

計算が合っていても、借方と貸方を逆にしたり、隣の行に入力したりしていれば、意図した解答にはなりません。

問題を移動して見直す

画面下部の「第1問」「第2問」などのボタンで、解く問題を切り替えられます。解く順番は自由で、別の大問に進んでから戻ることもできます。

解答に時間がかかる問題は、いったん後回しにするのも方法です。

会場で配布されるメモ用紙に未解答の箇所を控えておくと、最後に見直す場所を把握しやすくなります。

画面右下の「試験終了」は、試験を終えるためのボタンです。

問題を切り替えるボタンと押し間違えないようにしましょう。制限時間に達した場合も試験は終了するため、残り時間を確認しながら進めてください。

ネット試験に向けた練習方法

2級・3級の対策では、簿記の知識を身に付ける学習と、パソコンでの練習を組み合わせます。

点数を確認するだけでなく、どの作業に時間がかかったかも振り返ると、準備の優先順位を決めやすくなります。

画面で解く練習を取り入れる

仕訳や決算整理の基礎学習とあわせて、パソコンで解答する練習も取り入れましょう。

最初は時間を計らずに操作を確認し、慣れてきたら本番と同じ2級90分・3級60分で、解答から見直しまで通して練習します。

練習用サービスと本試験では、画面や機能が異なる場合があります。本番でも開始前の注意事項を読み、入力方法や操作を確認してください。

日本商工会議所のサンプル問題の案内では、各級の問題や公認模擬試験サイト(有料)を確認できます。PDFで問題を解く練習と、パソコンで入力する練習を組み合わせましょう。

紙のメモと電卓を併用する

ネット試験では、会場で配布されるA4のメモ用紙2枚とボールペンを使って、途中計算や仕訳を書き出せます。自分のノートや筆記具は使用できず、配布物は試験終了後に回収されます。

普段の練習でも紙とボールペンを使い、問題ごとに書く場所を分けたり、計算の横に問題番号を添えたりして、見直しやすい書き方を試しましょう。

間違えた箇所に線を引いて訂正することにも慣れておくと、本番で戸惑いにくくなります。

電卓は、持ち込み条件を満たすものを用意し、普段から本番で使う電卓で練習しておきましょう。また、パソコンの計算機能やそろばんは使えません。

間違いの原因に合わせて復習する

練習後は、正誤だけでなく間違えた原因を振り返りましょう。

次のように原因を整理すると、復習する内容や入力後の確認手順を決めやすくなります。

原因 具体例 復習のポイント
内容の理解不足 使う勘定科目や計算方法がわからなかった 該当する内容をテキストで復習し、基本問題を解き直す
選択・入力ミス 計算は合っていたが、金額の桁を間違えて入力した 入力後に科目・金額・入力先を確認する手順を決める

3級の学習計画を見直したい方は簿記3級の独学の進め方、教材を選びたい方は簿記3級の参考書・問題集の比較も参考にしてください。

教材は、受験年度の出題範囲に対応したものを選びましょう。

2027年度の試験には、2027年4月1日から改定後の出題区分表が適用されます。 公式の出題区分表と教材の対応年度を確認してください。

まとめ

日商簿記2級・3級は、ネット試験でも統一試験でも同等の資格を取得できるため、受験日程と解答方法を比べ、自分に合う方式を選びましょう。

ネット試験を選ぶ場合は、会場の空き状況や受験料を確認し、パソコンでの入力から見直しまで練習しておくと安心です。

日商簿記を今後の仕事や人生に活かしたい方は、資格会議の転職サービス・転職専門家への相談をご活用ください。

よくある質問

Q
パソコンが苦手でも受験できますか?

日本商工会議所は、数字・文字の入力とマウス操作ができれば受験できると案内しています。専門的なパソコン知識は求められていませんが、解答操作に不安がある場合は、練習環境で選択や入力を試してから方式を選びましょう。

Q
自分のパソコンを持って行く必要はありますか?

受験には会場のパソコンを使います。自宅の機器を持参して解く方式ではありません。持参する本人確認書類や電卓は、予約時の案内で確認してください。

Q
試験中にトイレへ行けますか?

試験監督員に申し出て、確認を取ったうえで行けます。ただし、離席した分の試験時間は延長されません。

Q
落ちた場合は何度でも受け直せますか?

再受験は可能です。インターネット申込方式では、同じ級を複数の日程で同時に予約できません。試験日の翌日から次の予約手続きができ、選べるのはその申込日から3日目以降です。空席や休止期間も確認してください。

Q
統一試験と両方申し込めますか?

併願できます。ただし、統一試験への申し込み後にネット試験で合格しても、統一試験の受験料は返金されません。両方を予約する場合は費用も含めて検討しましょう。

Q
デジタル合格証でも履歴書に書けますか?

記載できます。ネット試験と統一試験の合格は同等です。受験方式によって資格の扱いが変わることはありません。

参考資料

本記事の試験制度・申し込み方法・受験者データは、日本商工会議所およびCBT-Solutionsの公式資料を参照しています。

試験制度・受験条件(日本商工会議所)

申し込み・当日の流れ(CBT-Solutions)

出題範囲・練習(日本商工会議所)

グラフの集計元(日本商工会議所)

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