【2026年版】TOPIK4級のレベルは?難易度・合格点・3級と5級の違いを解説
TOPIK4級は、韓国語能力試験(TOPIK)で認定される級の一つで、身近な社会的な話題を理解し、理由を添えて自分の考えを伝える力が目安となる中級の水準です。
公式の比較表では、言語の習熟度を示すCEFRのB2に対応しています。
「3級とはどのくらい違うのか」「独学で目指せるのか」「留学や就職にも使えるのか」と気になっている方もいるでしょう。
本記事では、TOPIK4級のレベルや3級・5級との違い、難易度と合格点を整理し、得点計画に基づく勉強法や留学・就職での活かし方まで解説します。
TOPIK4級のレベルは?
4級の位置づけをつかむには、公式の評価基準と、前後の級との違いを見ると分かりやすくなります。
ここでは、学習の目標として何を意識すればよいかを整理します。
日常生活から社会的な話題へ進む水準
TOPIKは1〜6級で韓国語力を示す試験です。4級は、中・上級にあたる「TOPIK II」を受験して認定される級で、3級と5級の間に位置します。
公式基準では、比較的身近な社会的・抽象的な話題を扱い、学業や仕事、社会活動で必要となるやり取りを行う水準とされています。
文章では、細かな情報や、文脈から読み取る内容も理解する力が求められます。
学習場面に置き換えるなら、「自分の予定を伝える」に加え、「予定を変更した理由を説明する」「二つの方法を比較して意見を述べる」といった練習が考えられます。
単語や短い文を覚える段階から、情報を整理してつなげる段階へ進むイメージです。
CEFRではB2に対応
韓国教育財団が掲載するTOPIKとCEFRの比較表では、TOPIK4級はB2に対応しています。CEFRは、異なる言語の学習到達度を共通の尺度で整理するための枠組みです。
ただし、対応するレベルが同じでも、各試験で測る技能や出題方法まで同じになるわけではありません。
TOPIK4級を、そのまま英検の級やTOEICの点数に置き換えて判断することは避けましょう。
韓国語の学習では、B2という記号と併せて、「どんな文章を理解できるか」「理由を付けて説明できるか」を確かめると、自分の課題を具体化できます。
3級・5級との違い
3級・4級・5級では、扱う話題の広さや、説明に求められる複雑さが異なります。
公式の評価基準を要約すると、次のように整理できます。
| 級 | CEFR | 評価基準の要点 |
|---|---|---|
| 3級 | B1 | 身近な話題について経験や出来事を説明し、意見を交換する |
| 4級 | B2 | 比較的身近な社会的な話題について、詳しい情報や論理を理解・表現する |
| 5級 | C1 | なじみの薄い社会的な話題や自分の専門分野も扱い、筋道立てて理解・表現する |
出典:韓国教育財団「CEFR比較表」。 評価基準の要点は編集部による要約です。
4級で意識したいのは、社会的な話題について、詳しい情報や意見の筋道を捉える力です。学習では、文章の結論だけでなく、その理由や具体例まで整理して読むことを意識しましょう。
4級から5級へ進む際は、得意な話題に加えて、普段あまり触れない分野の文章にも取り組むとよいでしょう。
上位級の位置づけは、TOPIK5級のレベル・難易度を解説した記事でも紹介しています。
会話力は別に確かめる
TOPIK IIで評価されるのは、聞き取り・筆記・読解です。面接形式の会話試験は含まれず、スピーキング試験は別に設けられています。
そのため、4級を取得した人でも、会話の経験や得意な話題には違いがあります。読めば理解できる内容を、とっさに口頭で説明できるとは限りません。
会話でも使いたい方は、学習した文章の内容を短く説明し、相手からの質問に答える練習を取り入れてみましょう。
暗記した説明を話すだけでなく、聞き返されたときに言い換えられるかも確認できます。
TOPIK4級の合格点と難易度
4級の難しさを考える際は、合格点と試験の構成を併せて確認しましょう。
紙で受けるPBTと、コンピューターを使うIBTでは、点数の基準や問題数が異なります。
PBTは150点、IBTは291点が基準
TOPIK IIの4級認定範囲は、PBTが300点満点中150〜189点、IBTが600点満点中291〜360点です。これより上の級の基準を満たした場合は、その級に認定されます。
| 項目 | PBT | IBT |
|---|---|---|
| 解答方式 | 紙の問題・解答用紙 | コンピューター |
| 満点 | 300点 | 600点 |
| 3級の認定範囲 | 120~149点 | 191~290点 |
| 4級の認定範囲 | 150~189点 | 291~360点 |
| 5級の認定範囲 | 190~229点 | 361~430点 |
| 試験時間 | 180分 | 125分 |
出典:国立国際教育院(NIIED)「韓国語能力試験(TOPIK)」。 2026年10月13日確認。
時間は試験そのものの所要時間で、入室・説明・休憩などは含みません。
3〜6級は、級ごとに別の試験を受ける仕組みではありません。
TOPIK IIの得点によって認定級が決まるため、4級を目指す場合も、上位級の受験者と同じ問題に取り組みます。
また、PBTの点数を単純に2倍してIBTの点数に換算することはできません。受験する国・地域で申し込める方式を確認し、その方式の教材や体験問題を使って準備しましょう。
PBTは3分野で300点満点
PBTのTOPIK IIは、聞き取り・筆記・読解が各100点です。問題数と時間は次のとおりです。
| 分野 | 問題数 | 時間 | 満点 |
|---|---|---|---|
| 聞き取り | 50問 | 60分 | 100点 |
| 筆記 (作文を含む) | 4問 | 50分 | 100点 |
| 読解 | 50問 | 70分 | 100点 |
| 合計 | 104問 | 180分 | 300点 |
出典:韓国教育財団「試験概要」、 国立国際教育院「韓国語能力試験基本運営規程」
TOPIKⅡのPBTの構成です。試験時間に入室・説明・休憩などは含みません。
IBTは聞き取り30問・筆記3問・読解30問で、上の表とは異なります。
特に筆記は入力操作も必要になるため、PBT用の演習だけで準備を終えず、公式のIBT筆記体験画面も確認しておきましょう。
語彙・作文・時間配分が学習のポイント
TOPIK II(PBT)の4級は、300点満点中150点以上が最低基準で、得点率では50%です。
ただし、これは問題の正答率を示す数字ではありません。筆記には部分点があるため、単純に「半分の問題が解ければよい」とは考えないようにしましょう。
学習では、次の3つの視点から苦手な部分を整理しましょう。
| 項目 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 語彙・文法 | 単語の意味だけでなく、文全体の意味や前後のつながりを理解できるか |
| 作文 | 設問で求められた内容を、韓国語の文章で表現できるか |
| 時間配分 | 理解できる問題を、制限時間内に解答し終えられるか |
時間をかければ解ける場合は時間を測って解く練習を取り入れ、解説を読んでも理解できない場合は語彙や文法を復習しましょう。
問題集を増やす前に、失点の理由に合った練習を選ぶことが大切です。
合格率は集計条件まで確認する
TOPIK IIには3〜6級を目指す人が一緒に参加します。そのため、受験者のうち「4級に認定された人の割合」と「4級以上に到達した人の割合」は別の数字です。
4級以上を取得することが目標なら、5級・6級になった人も目標を達成しています。反対に、TOPIK II全体の合格率には、4級の基準に届いていない3級取得者も含まれ得ます。
合格率を見るときは、実施回、受験方式、対象地域、どの級を数えているかを確認しましょう。
自分の受験準備では、公開問題でどの分野から何点取れるかを確認するほうが、具体的な計画につなげやすくなります。
TOPIK4級を目指す勉強法
ここからは、PBTで4級を目指す場合の学習例を紹介します。
最初に現在の得点を把握し、150点を超えるために伸ばす分野を決めていきましょう。
公開問題で現在地を確認する
まずは、まだ解いたことのない公開問題を、本番と同じ制限時間で解いてみましょう。
聞き取りは音声を途中で止めず、読解は辞書を使わずに取り組むと、現在の実力と課題を把握しやすくなります。
解答後は、聞き取りと読解を採点し、間違えた原因や時間内に解けなかった問題を記録します。
作文は、公式の解答作成ガイド(韓国語PDF)を参考に、設問で求められた内容に答えているか、文章の構成や語彙・文法の使い方が適切かを確認しましょう。
TOPIK公式サイトでは、PBTの過去問題や音声、筆記の解答作成ガイドなどが案内されています。IBTの操作体験コンテンツもあるため、受験する方式に合わせて活用してください。
150点を超える得点計画を立てる
得点計画は、3分野を一律に50点ずつとする必要はありません。得意分野を生かしながら、苦手分野でどの程度積み上げるかを決めます。
例えば、最低基準より10点多い合計160点を練習上の目標にする場合、次のような配分が考えられます。
| 計画例 | 聞き取り | 筆記 | 読解 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 聞き取り・読解を均等に | 60点 | 40点 | 60点 | 160点 |
| 読解を得点源に | 50点 | 40点 | 70点 | 160点 |
| 聞き取りを得点源に | 70点 | 30点 | 60点 | 160点 |
※TOPIKⅡのPBTを想定した学習計画の一例です。 各分野の点数は、公式の分野別合格基準ではありません。
例えば、聞き取り50点・筆記30点・読解50点の計130点なら、目標の160点までは30点です。
「各分野を10点ずつ伸ばす」「読解を20点、筆記を10点伸ばす」など、失点の原因を踏まえて配分を考えられます。
一度解いた問題は答えを覚えている可能性があります。到達度を確認する際は、別の初見問題でも同じように得点できるかを見ておきましょう。
語彙と文法を文章の中で覚える
単語の意味だけを覚えても、長い文で使われると理解に時間がかかることがあります。新しい語彙は、実際に出てきた短い文と一緒に記録する方法がおすすめです。
覚えた語彙や文法で短い文を作り、慣れてきたら理由・対比・例示の表現を使って、文をつなぐ練習も取り入れてみましょう。
復習では、日本語訳を思い出せるかだけでなく、文章や音声の中で意味を理解できるか、似た意味の表現と区別できるかも確認しましょう。
聞き取り・読解は失点の原因を分ける
聞き取りで間違えたら、まず台本を読んで意味を理解できるかを確認します。
読めば分かる場合は音と文字の結び付き、読んでも分からない場合は語彙や文法から復習するとよいでしょう。
読解は、正解の根拠となる部分に印を付けて復習します。選択肢のどこが本文と合わないかまで説明してみると、何となく選んでしまう癖を点検できます。
| 失点したときの状態 | 次に取り組む練習 |
|---|---|
| 台本を読めば分かる | 短い音声を区切って聞き、文字と音を照合する |
| 語彙・文法が分からない | 解答の根拠となる文を理解し、例文で復習する |
| 内容は分かるが選択肢を間違える | 主張・理由・具体例を分け、本文と選択肢の違いを探す |
| 時間が足りない | 問題ごとの所要時間を記録し、迷った場合の進め方を決める |
解答を見た直後に理解できたことと、次の問題で自力で正解できることは別です。復習した内容が定着したか、数日後に解き直して確認してみましょう。
作文は短文から段階的に練習する
TOPIK II(PBT)の筆記には、短文補充、資料説明(53番・200~300字)、論述(54番・600~700字)があります。
まず短文から始め、次の手順でまとまった文章を書く練習へ進みましょう。
- 設問の条件を読み、必要な内容を書き出す
- 主張・理由・具体例など、問題に合う順序を決める
- 正確に使える語彙・文法で文章にする
- 条件の書き漏れや、文末表現・つづりの誤りを見直す
資料説明では資料の内容を正確に伝え、論述では問いに沿って自分の考えを述べましょう。
慣れてきたら、長い論述も時間を測って書く練習を取り入れてください。
勉強時間と独学の進め方
必要な勉強時間は、今の韓国語力や学習経験によって変わります。
まず学習の開始地点を整理し、使える時間の中で何を改善するかを決めましょう。
開始レベルから学習内容を決める
TOPIK4級に向けた学習では、現在の理解度に合わせて優先する内容を決めましょう。
学習の進み具合別に、取り組みたい内容を整理しました。
| 現在の状態 | 優先したい学習 |
|---|---|
| 初級の内容が不安定 | 基礎語彙・文法と短い文章の理解を固める |
| 3級程度の問題に対応できる | 社会的な話題の読解・聞き取りと、説明文を書く練習を増やす |
| 練習で4級の基準に近い | 失点が多い形式、作文の精度、時間配分を重点的に確認する |
初級の理解が曖昧なまま難しい問題だけを解くと、毎回同じ表現で止まりやすくなります。
反対に、基礎が身に付いている場合は、得意な内容の復習だけに時間をかけず、失点している分野へ学習を振り分けましょう。
毎週の学習時間を具体化する
まずは、平日と休日に確保できる学習時間を決めましょう。
平日に1日1時間、土日にそれぞれ2時間学ぶ場合、1週間の学習時間は次のようになります。
| 学習する日 | 1日の学習時間 | 1週間の合計 |
|---|---|---|
| 平日(5日) | 1時間 | 5時間 |
| 土日(2日) | 2時間 | 4時間 |
| 1週間の学習時間 | 9時間 | |
上の表は学習時間の配分例であり、TOPIK4級の取得に必要な時間を示すものではありません。
試験までの期間や日々の予定に合わせて、無理なく確保できる時間を基に計画を立てましょう。
学習を進めながら、理解できた内容や残っている課題を確認し、必要に応じて時間の配分や取り組む内容を見直していきましょう。
独学では作文の確認方法を用意する
TOPIK4級は、教材や公開問題を活用して独学で目指すこともできます。
ただし、作文は選択式の問題と異なり、自分だけでは誤りや改善点に気づきにくい場合があるため、書いた後の見直しも大切です。
模範解答や採点基準を参考に、設問の条件に沿っているか、文章の流れが自然か、語彙や文法が適切かを確認しましょう。
解答例の表現だけでなく、内容のまとめ方や文のつなぎ方にも目を向けてください。
自分で判断しにくい部分は、必要に応じて講師などに添削を依頼する方法もあります。確認できた改善点を復習や書き直しに生かし、次の作文につなげていきましょう。
TOPIK4級の活かし方
TOPIKの成績は、留学や就職で韓国語力を示す資料として使われています。
ただし、必要な級や成績の扱いは提出先によって異なるため、自分の目的に合う条件を確認しましょう。
留学では大学・学科の条件を見る
韓国の大学などでは、入学や卒業に語学力の条件が設けられています。
韓国政府の留学情報サイト「Study in Korea」も、大学・学科ごとの要件を確認するよう案内しています。
4級を目標にする場合は、志望先の募集要項で「出願時に必要な級」「卒業までに必要な級」「受け付ける試験方式」「成績の提出期限」を確認しましょう。
出願条件を満たすことと、専門科目の授業についていけることは、分けて準備する必要があります。
受験勉強と並行して、自分が学ぶ分野の基本用語を読み、短い説明を聞き取る練習をしておくと、進学後の学習にもつなげやすくなります。
就職では担当できる業務も伝える
韓国教育財団は、TOPIKの成績が企業の採用・人事基準などに活用されていると案内しています。4級を取得した場合も、求人が求める級や語学力の条件と照らし合わせて考えましょう。
応募時には、取得級に加えて「韓国語でどのような対応を経験したか」を伝えると、仕事との結び付きが分かりやすくなります。
例えば、問い合わせの内容を整理した経験や、韓国語の資料を読んで要点をまとめた経験などです。
実務経験がない場合も、応募する業務を想定した自己紹介や説明を練習できます。面接で話せるよう、学習してきた内容を具体例にしておきましょう。
成績の有効期限から受験時期を考える
TOPIKの成績は、成績発表日から2年間有効です。留学や就職で提出する予定がある場合は、試験日だけでなく、成績発表日と提出先の期限も確認しましょう。
「試験には間に合ったが、成績発表が出願締切より後だった」という事態を避けるには、必要な提出時期から逆算して受験回を決めることが大切です。
再受験も考える場合は、その準備期間も予定に入れておきましょう。
まとめ
4級を目指す最初の一歩は、初めて解く問題で現在地を確かめ、次の学習で改善する課題を一つ決めることです。
教材を増やす前に、語彙の不足なのか、聞き取る速さなのか、作文の組み立て方なのかを整理してみましょう。
毎週使える時間と受験までの期間を書き出すと、無理のない学習計画を作りやすくなります。
留学や就職の予定がある方は、提出先の条件と締切から逆算し、成績の取得と実際に韓国語を使う練習を並行して進めるようにしましょう。
よくある質問(FAQ)
- TOPIK4級は初心者向けの級ですか?
-
初級の1・2級より上に位置する級です。日常的な短いやり取りに加えて、社会的な話題の理解や文章での説明も学習対象になります。学習を始めたばかりなら、まず文字・基礎語彙・文法を固めてからTOPIK IIの問題に進むとよいでしょう。
- 3級を取らずに4級を目指せますか?
-
目指せます。下位級の取得は受験条件ではありません。TOPIK IIを受験し、得点に応じて3〜6級が認定されるため、初めての受験でも4級以上の基準に到達できます。
- TOPIK4級は何点から認定されますか?
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PBTは300点満点中150点、IBTは600点満点中291点が4級の最低基準です。PBTで190点、IBTで361点に達すると5級の認定範囲に入ります。
- TOPIK4級なら韓国ドラマを字幕なしで理解できますか?
-
取得級だけでは判断できません。作品の話題、会話の速さ、くだけた表現などへの慣れによっても理解しやすさは変わります。学習では短い場面を使い、字幕で確認した内容を音声だけでも追えるか試してみましょう。
- 4級の次はすぐに5級を目指すべきですか?
-
目的と現在の課題に応じて考えましょう。進学先や応募先で5級以上が必要なら上位級の対策が優先されます。4級で提出条件を満たしていても、会話や専門用語に不安がある場合は、実際に使う場面の練習を並行して進めるとよいでしょう。
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