メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種で就職できる仕事とは?年収・将来性まで徹底解説

Nishida

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種は、働く人が自分自身のストレスに気づき、心の不調を未然に防ぐためのセルフケアを学ぶ入門資格に位置づけられる民間資格です。

セルフケアに定評のある資格ではあるものの、「この資格で本当に就職や転職できるのか」「どの程度の年収が期待できるのか」「将来も需要はあるのか」といった疑問を持つ人は少なくありません。

本記事では、メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種で就職できる仕事の具体像、業界別の活かし方、年収水準、そして将来性までを解説します。

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メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種とはどんな資格?

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種は、大阪商工会議所などが実施する、職場のメンタルヘルスケアに関する知識を問う検定試験です。

国家資格ではなく民間資格ですが、企業の研修や自己啓発、管理職候補の基礎学習などで活用されることがあります。

図:メンタルヘルス・マネジメントⅢ種 ©︎資格会議メディア

メンタルヘルス・マネジメント®検定には、Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種の3つのコースがあります。Ⅲ種は「セルフケアコース」と呼ばれ、主に一般社員を対象としています。

自分自身のストレスに気づき、心の不調を防ぎ、必要なときに相談するための知識を学ぶ級です。

難易度は、メンタルヘルス・マネジメント®検定の中ではもっとも取り組みやすいです。

できるようになる業務内容としては、自分自身のストレス状態の把握、心身の不調への早期対応、社内相談窓口や産業保健スタッフの活用、職場でのコミュニケーション改善、健康管理に関する基本的な理解などがあります。

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種で就職できる主な仕事

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種は、セルフケアの知識を活かし、事務職、人事・総務、接客・販売、コールセンター、医療・福祉・教育など、人と関わる職場で活かされます。ここでは代表的な職種を紹介します。

1, 一般事務・総務アシスタント

一般事務や総務アシスタントは、社内文書の作成、データ入力、備品管理、電話・メール対応、社内手続き、会議準備、従業員からの問い合わせ対応などを行う仕事です。

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種が活きる理由は、職場で働く人のストレスや心身の不調に関する基礎知識を持てるためです。

総務や事務は、社員から相談や問い合わせを受ける場面もあります。専門的な判断をする立場ではなくても、必要な窓口につなぐ意識や、相手の状況に配慮した対応は重要です。

年収は、未経験や事務補助で280万〜380万円程度、一般事務・総務経験者で320万〜450万円程度が目安です。労務、給与計算、社内制度運用、安全衛生、社内研修などへ業務範囲を広げると、500万円前後を目指せる場合もあります。

2, 人事・労務アシスタント

人事・労務アシスタントは、採用補助、入退社手続き、勤怠管理、給与計算補助、社会保険手続き、健康診断やストレスチェックの運用補助、社員研修の準備などを担当する仕事です。

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種が活きる理由は、人事・労務では従業員の働き方や健康管理に関わる場面が多いためです。

Ⅲ種はセルフケア中心の資格ですが、ストレスの基礎、不調への気づき、相談先の活用を学ぶことで、労務管理や社内制度を理解する土台になります。

年収は、人事・労務アシスタントで300万〜450万円程度、経験者で400万〜600万円程度が目安です。給与計算、社会保険、労務相談、衛生管理、メンタルヘルス研修の運用などまで担当できるようになると、年収を上げやすくなります。

3, 健康経営・社内研修サポート担当

健康経営や社内研修のサポート担当は、従業員の健康づくり、働きやすい職場づくり、メンタルヘルス研修、ストレスチェック、社内アンケート、福利厚生制度の案内などに関わる仕事です。大企業では専門部署が置かれることもあり、中小企業では人事や総務が兼任するケースもあります。

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種が活きる理由は、社員自身のセルフケアを促す施策と相性があるためです。

メンタルヘルス研修や社内啓発では、従業員が自分のストレスに気づき、無理をしすぎる前に相談できるようにすることが重要です。Ⅲ種で学ぶ内容は、こうした社員向け施策を理解する基礎になります。

年収は、社内研修や健康経営の補助担当で320万〜500万円程度、健康経営推進や人事企画の経験者で450万〜700万円程度が目安です。

大手企業の人事企画、労務企画、健康経営推進部門では、経験によってさらに高い年収を目指せる場合もあります。

4, コールセンター・接客・販売スタッフ

コールセンター、接客、販売の仕事でも、メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種の知識は役立ちます。

これらの仕事では、顧客対応、クレーム対応、店舗運営、売場づくり、チームでの連携などが日常的に発生します。

人と接する仕事はやりがいがある一方で、感情面の負担が大きくなりやすい職種でもあります。自分のストレスに早く気づき、気持ちを切り替える方法を知っていることは、長く働くうえで大切です。

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種が活きる理由は、ストレスの仕組みや対処法を理解することで、自分自身の状態を管理しやすくなるためです。

年収は、販売・接客スタッフで280万〜420万円程度、コールセンタースタッフで280万〜450万円程度が目安です。SV、店長、リーダー職へ進むと、400万〜600万円程度を目指せる場合もあります。

5, 福祉・介護・教育現場のスタッフ

医療、福祉、介護、教育の現場でも、メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種の知識は活かせます。

これらの分野では、患者、利用者、家族、子ども、保護者など、人の不安や悩みに接する場面が多くあります。

職員自身も、感情労働や対人支援による負担を抱えやすい職種です。Ⅲ種で学ぶセルフケアの知識は、自分のストレスに気づき、無理をしすぎない働き方を考えるうえで役立ちます。

年収は、医療事務や福祉施設スタッフで280万〜420万円程度、介護・福祉の相談職や教育関連スタッフで300万〜500万円程度が目安です。国家資格や実務経験、管理職経験と組み合わせることで、収入の幅は広がります。

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種の年収目安

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種の年収は、資格そのものよりも、職種、業界、実務経験、担当業務、他資格との組み合わせによって変わります。

Ⅲ種はセルフケアの基礎を学ぶ資格であり、取得だけで給与が大きく上がる資格ではありませんが、職場のメンタルヘルスに関心があることを示す材料になります。

職種・業界年収目安
未経験・一般事務補助280万〜380万円
一般事務・総務アシスタント300万〜450万円
人事・労務アシスタント300万〜600万円
健康経営・社内研修サポート担当320万〜700万円
コールセンター・接客・販売スタッフ280万〜500万円
医療・福祉・介護・教育現場のスタッフ280万〜500万円
リーダー・店長・SV候補400万〜650万円
人事・労務・健康経営の管理職600万〜900万円以上

年収アップを目指すなら、Ⅲ種の次にⅡ種を目指すことが有効です。

Ⅱ種は管理監督者向けのラインケアを扱うため、リーダー、店長、SV、管理職、人事・労務担当として評価されやすくなります。

人事・労務系に進むなら、衛生管理者、キャリアコンサルタント、社会保険労務士なども相性があります。

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種の将来性

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種の将来性は、職場のストレス対策、健康経営、人的資本経営、働き方の多様化、人材定着への関心と結びついています。

市場動向として、企業にとってメンタルヘルス対策は重要なテーマになっています。

心の不調による休職や離職を防ぐことは、従業員本人だけでなく、組織の生産性や採用コストにも関わります。

特に、人材不足が続く中では、社員が長く働ける職場づくりが企業の競争力にもつながります。

AI代替可能性については、制度案内、相談窓口の紹介、ストレスチェック結果の整理、研修資料の作成など、一部の業務は効率化されるでしょう。

一方で、人の不調は数値や文章だけでは判断しきれません。表情、声の調子、勤務状況、人間関係、本人の言葉にしにくい違和感など、人が気づくべき要素も多くあります。

総じて、職場のメンタルヘルスへの関心は今後も続くため、Ⅲ種はセルフケアの入口資格として活かしやすい資格といえるでしょう。

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種はこんな人におすすめ

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種は、自分自身のストレス管理や心の健康について学びたい人におすすめの資格です。

特に、事務職、人事・総務、接客、販売、コールセンター、医療、福祉、介護、教育など、人と関わる仕事をしている人や、これから目指す人に向いています。

対人業務では、自分でも気づかないうちにストレスをため込むことがあります。セルフケアの知識を持っていることは、長く働くうえで役立ちます。

まとめ

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種は、働く人が自分自身のストレスに気づき、心の不調を未然に防ぐためのセルフケアを学ぶ入門資格に位置づけられる民間資格です。

一般事務・総務アシスタント、人事・労務アシスタント、健康経営・社内研修サポート担当、コールセンター・接客・販売スタッフ、医療・福祉・介護・教育現場のスタッフなどで活かせます。

資格だけで専門職への就職や高年収が決まるわけではありませんが、職場のメンタルヘルスに関する基礎理解を示せる点は強みです。特に、人と関わる仕事や、社員の働きやすさに関わる仕事では、セルフケアの知識が役立ちます。

よくある質問(FAQ)

Q
Q1, 就職や転職に有利ですか?

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種は、就職・転職で補助的に評価されることがあります。

Q
Q2, 年収はどのくらいですか?

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種を活かせる仕事では、未経験や事務補助で280万〜380万円程度、一般事務・総務・人事アシスタントで300万〜600万円程度が目安です。

Q
Q3, 難易度はどれくらいですか?

Ⅲ種は、メンタルヘルス・マネジメント®検定の中ではもっとも取り組みやすい級です。

セルフケアを中心に、ストレスとメンタルヘルスの基礎、ストレスへの気づき方、対処法、社内外資源の活用などを学びます。合格率は比較的高めですが、公式テキストと問題演習による対策は必要です。

Q
Q4, どのような仕事で活かせますか?

一般事務、総務、人事・労務アシスタント、健康経営サポート、社内研修補助、接客、販売、コールセンター、医療・福祉・介護・教育分野などで活かせます。

ただし、Ⅲ種はセルフケア中心の資格であり、専門的な相談対応やカウンセリングを行う資格ではありません。仕事で専門的に活かすなら、Ⅱ種や関連資格へのステップアップも検討するとよいでしょう。

Q
Q5, Ⅱ種との違いは何ですか?

Ⅲ種は、一般社員向けのセルフケアコースです。自分のストレスに気づき、対処し、必要に応じて相談先を活用するための知識を学びます。

Ⅱ種は、管理監督者向けのラインケアコースです。部下の不調を予防し、職場環境に配慮し、相談対応や復職支援を行うための知識を学びます。リーダーや管理職を目指す場合は、Ⅱ種の方が実務に結びつきやすいです。

Q
Q6, カウンセラーになれますか?

メンタルヘルス・マネジメント®検定Ⅲ種だけでカウンセラーになるのは難しいです。

Ⅲ種は、働く人自身のセルフケアを学ぶ資格であり、心理相談や治療を行う資格ではありません。カウンセラーや心理職を目指す場合は、公認心理師、臨床心理士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントなど、目的に合った資格や実務経験が必要です。

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