【2026年最新版】アマチュア無線4級の難易度・合格率は?勉強時間と独学の進め方も解説
アマチュア無線4級(第四級アマチュア無線技士)は、趣味で無線通信を楽しむための国家資格です。無線を初めて学ぶ人が、資格取得の入り口として選ぶ級の一つです。
「専門知識がなくても受かるのか」「独学なら、どれくらい勉強すればよいのか」と気になる人もいるでしょう。合格率だけでなく、試験内容や必要な準備も知っておきたいところです。
本記事では、4級の合格率と合格基準、初心者がつまずきやすいポイントを解説します。勉強時間の計画例や講習との違いも紹介します。

アマチュア無線4級は初心者も挑戦できる
4級は、無線の知識が少ない人でも基礎から準備して挑戦できる資格です。受験に年齢や学歴などの制限はなく、国家試験は法規と無線工学の2科目を四肢択一式で解きます。
論述や実技の試験はありませんが、日常では使わない法律の言葉や、電気・回路の基礎を学ぶ必要があります。
解説付きの教材を読み、分からない部分を調べ直しながら進められる人は、独学を選択肢にできます。
難易度を判断する際は、合格率と、自分が問題を読んだときに感じる難しさを合わせて見ましょう。まず国家試験の結果を確認し、次に科目別の合格条件と学習上の注意点を整理します。
アマチュア無線4級の合格率は74.6%
2024年度の国家試験の合格率は74.6%でした。受験者数・合格者数と、数字を読むときの注意点を確認しましょう。
2024年度の受験者数と合格者数
総務省の「無線従事者試験の実施結果」によると、4級の受験者は1,525人、合格者は1,138人です。下表は、2024年度(令和6年度)の国家試験の年計をまとめたものです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 1,525人 | 1,138人 | 74.6% |
合格率は、実際に受験した人のうち、合格した人の割合です。養成課程の受講者・修了者とは別の集計で、申請者数・受験者数・合格者数には全科目免除者を含みません。
合格率の計算:1,138人 ÷ 1,525人 × 100 = 約74.6%
同年度の申請者数は1,638人ですが、そのうち113人は棄権しています。
分母は申請者全員ではなく、棄権者を除いた1,525人です。統計の対象年度と、現在の試験制度の確認日も区別して読みましょう。
初心者や独学者だけの合格率ではない
この結果は、受験者のおよそ4人に3人が合格したことを示します。
ただし、無線を初めて学ぶ人や、独学した人だけを取り出した成績ではありません。自分も同じ確率で受かる、と判断するための数字ではない点に注意が必要です。
また、年度による割合の違いがあっても、それだけで問題の難化や易化を断定することはできません。
自分に必要な準備は、例題を見て「問題文の意味が分かるか」「計算に使う式を選べるか」を確かめると具体的になります。
解けなかった理由を法規と無線工学に分けて考えることが、学習計画の出発点です。
試験内容から見る4級の難易度
4級の国家試験は、テストセンターのパソコンを使うCBT方式です。
ここでは、科目ごとの合格条件と、初学者にとって負担になりやすい学習内容を見ていきます。
各科目で12問中8問の正解が必要
法規と無線工学は、それぞれ60点満点で40点以上が合格基準です。問題数と試験時間を含めると、次のようになります。
| 項目 | 法規 | 無線工学 |
|---|---|---|
| 問題数 | 12問 | 12問 |
| 配点 | 60点満点 | 60点満点 |
| 合格点 | 40点以上 8問以上正解 | 40点以上 8問以上正解 |
| 解答形式 | CBT四肢択一式 | |
| 試験時間 | 2科目を合わせて60分 | |
注意したいのは、科目間で得点を補えないことです。
合計で16問以上正解しても、一方の科目が8問に届かなければ合格になりません。具体的な得点例で確認しましょう。
| 法規 | 無線工学 | 合計正答数 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 8問正解 | 8問正解 | 16問 | 合格 |
| 12問正解 | 7問正解 | 19問 | 不合格 |
| 7問正解 | 12問正解 | 19問 | 不合格 |
法規・無線工学のそれぞれで8問以上の正解が必要です。
得意科目で満点を取ることより、苦手科目を合格基準まで引き上げることが優先される場面もあります。
練習の成績は合計点だけで管理せず、科目ごとの正答数を記録してください。
専門用語と電気の基礎が最初の壁になる
法規では、無線局の免許や運用に関する言葉と、ルールが適用される条件を学びます。
普段の言葉に似ていても意味が異なる用語があるため、文章を何となく読んだだけでは選択肢を区別しにくいことがあります。
無線工学では、電圧・電流・抵抗の関係に加え、回路や送信機・受信機・アンテナなどの働きを理解します。
公式例題にも、計算だけでなく、機器の仕組みを判断する問題が掲載されています。
電気の基礎に慣れた人でも、法規は別に準備が必要です。一方、初めて学ぶ人は、教材の図と用語を対応させるところから始められます。
専攻だけで得意・不得意を決めず、実際の例題で学習が必要な範囲を確かめましょう。
勉強時間の目安と学習計画
必要な勉強時間は、予備知識や専門用語への慣れによって変わります。一つの学習計画例と、準備が進んだかを判断する方法を紹介します。
計画例は1日45分×4週間
毎日の学習枠を作るなら、例えば1日45分を4週間、合計21時間という計画が考えられます。
以下は資格会議の学習提案で、公式の標準学習時間や、合格者の平均時間を示したものではありません。
左右にスワイプして確認できます
| 期間 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1週目 | 例題を見て、両科目の入門解説を読む | 分からない用語・式・単位を整理する |
| 2週目 | 分野別の問題と復習を進める | 知識不足と読み違い・計算ミスを分ける |
| 3週目 | 苦手分野を学び直す | 聞き方や数値が変わっても解けるか試す |
| 4週目 | 両科目を通して解き、弱点を補う | 科目別の得点と時間配分を確認する |
この時間で学習が終わるとは限らないため、復習の予備日も確保してください。
本番と同じ60分で通して解く練習は、毎日の45分枠とは別に、まとまった時間を取れる日に行います。
時間数より科目ごとの理解度を見る
同じ問題を繰り返すと、考え方を理解する前に答えの位置を覚えてしまう場合があります。
学習が進んだら、まだ答えを覚えていない問題で正答数を確認し、選んだ理由も説明してみましょう。
練習時の目標としては、各科目で10問以上の正解を複数の問題セットで目指す方法があります。
これは合格点に余裕を持たせるための学習提案で、公式の合格条件を変更するものではありません。8問未満が続く科目は、間違えた原因から対策を選びます。
言葉の意味が曖昧なら解説を読み直し、式は分かるのに間違えるなら単位換算や計算手順を練習するなど、勉強時間の使い方を調整しましょう。
国家試験と講習のどちらを選ぶべき?
4級には、国家試験に合格する方法のほか、認定された養成課程を修了する方法があります。
両者の統計の違いと、自分に合う取得方法の選び方を確認しましょう。
養成課程の修了率は別の集計
総務省の2024年度の統計では、4級の養成課程は受講者5,870人、修了者5,784人で、修了率は約98.5%です。
国家試験と同じ年度でも、集計の対象と学習の過程が異なります。
左右にスワイプして確認できます
| 比較項目 | 国家試験 | 養成課程 |
|---|---|---|
| 学習の進め方 | 受験までの学習を自分で計画する | 定められた講義を受け、修了試験に臨む |
| 人数の分母 | 受験者 1,525人 | 受講者 5,870人 |
| 人数の分子 | 合格者 1,138人 | 修了者 5,784人 |
| 割合 | 合格率 74.6% | 修了率 約 98.5% |
出典:総務省「無線従事者試験の実施結果(CSV)」「養成課程の実施状況(Excel)」。
修了率は修了者数÷受講者数×100を小数第1位に丸めた値。
この修了率は、特定の講習会だけの実績ではなく、総務省が集計した4級の養成課程の結果です。講義を受けた人たちの成績なので、国家試験に独学で臨む人の合格しやすさとして読み替えることはできません。
解説を読んで復習できるかで選ぶ
独学で国家試験を目指す方法は、教材の解説を読み、分からない部分を調べ直せる人に向いています。学習量や順番を自分で調整できるため、学校や仕事の予定に合わせやすい方法です。
一方、教材だけでは用語や回路の意味をつかみにくい人は、講義を受ける養成課程を候補にできます。
JARDなどが集合講習を案内しており、選ぶ際には日程・費用に加えて、質問できる方法や事前学習用の教材も確認するとよいでしょう。
判断の軸は、自分に合う学び方を続けられるかです。講習も申込みだけで資格を得られるものではなく、所定の課程と修了試験への取り組みが必要になります。
級の選択も迷っている方は、アマチュア無線技士1〜4級の違いと資格の取り方で、取得後に使いたい通信に合う資格を確認してください。
まとめ
アマチュア無線4級は、無線の知識がない段階からでも基礎を積み重ねて挑戦できる資格ですが、取得のしやすさは合格率だけで決まるものではありません。
受験を考える際は、法規の文章を読み分けられるか、無線工学の式や単位を理解できるかを確かめ、自分に必要な準備を見極めることが大切です。
独学で進めるなら、まず公式例題を開いて難しく感じた分野を整理し、生活の中で続けられる学習時間と、復習のための予備日を予定に入れましょう。
学習後は両科目の理解度を別々に確認し、基準に届かない分野へ時間を振り向けながら、受験日までの計画を調整してください。
よくある質問
- 4級より3級の方が簡単ですか?
-
合格率だけでは判断できません。2024年度は3級79.0%、4級74.6%ですが、受験者の経験や試験内容が異なります。3級は30問・70分、4級は24問・60分で、問題数も異なります。
- 片方の科目の合格点を次回へ持ち越せますか?
-
持ち越せません。4級のCBT国家試験では、1回の受験で両科目が基準に達する必要があります。
- 試験直後に合否は分かりますか?
-
試験終了時に表示されるのは両科目の合計得点で、正式な合否ではありません。日本無線協会による結果通知を確認してください。
参考資料
- 総務省「情報通信統計データベース・資格/試験」
- 総務省「無線従事者試験の実施結果(令和6年度・CSV)」
- 総務省「資格別無線従事者養成課程の実施状況(令和6年度・Excel)」
- 日本無線協会「CBT方式による国家試験」「国家試験の合格基準(PDF)」
- 日本無線協会「CBT方式の国家試験の例題」
- CBT-Solutions「無線従事者国家試験」
- JARD「アマチュア無線技士養成課程講習会のご案内」「講習会のメリット」

