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MathWorks認定資格「Certified MATLAB Professional」で就職できる仕事とは?年収・将来性まで徹底解説【2026年版】

Nishida

Certified MATLAB Professionalは、MATLABを用いた高度なプログラミングやデータ処理、アプリケーション開発に関わる民間資格です。

研究開発や制御、数値解析などで活かせる資格として有名ですが「就職や転職にどう活かせるのか」、「年収はどの程度か」、「将来も需要があるのか」と疑問を持つ人は少なくありません。

本記事では、Certified MATLAB Professionalで就職できる仕事の具体像、年収水準、将来性までをわかりやすく解説します。

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資格の取り方から仕事での活かし方まで解説する「資格会議メディア」編集部。 就職・転職・年収の観点で、資格の実用性をわかりやすく整理しています。

Certified MATLAB Professionalとはどんな資格?

Certified MATLAB Professionalは、MATLABを開発・提供するMathWorksが認定する、アドバンストレベルの民間資格です。

正式には「MathWorks Certified MATLAB Professional」と呼ばれ、高度なデータ処理・可視化、プログラミング、デバッグ、性能改善、テスト、アプリケーション開発などの能力を証明します。

国家資格などではなく、特定製品に関する能力を証明するベンダー資格です。基礎レベルのCertified MATLAB Associateとは異なり、MathWorksはProfessionalを「MATLABのアドバンストレベルの習熟度を証明する資格」と位置づけています。

2026年9月時点では、受験するためにCertified MATLAB Associateの取得が必要です。MathWorksの公式試験ガイドでは、幅広いMATLABアプリケーションでの実践経験が最適な準備であり、数年の経験によって身につくレベルの習熟度を検証する試験と説明されています。

Certified MATLAB Professionalで問われる主なスキルと試験概要をまとめた図
Certified MATLAB Professionalの主なスキルと試験概要 ©︎資格会議メディア

試験では、複数ファイルからのデータ取り込み、欠損値処理、3次元データの補間、ベクトル化、Profilerを用いた性能測定、例外処理、テスト、App Designerによる対話型アプリケーション開発などが問われます。

試験時間は3時間30分で、25問の多肢選択問題と8問の実技問題で構成されており、実技問題では実際にMATLABを使用してコードを作成するため、知識を選択肢から答えるだけでなく、課題に応じてプログラムを組み立てる能力も必要です。MathWorks認定資格の公式案内

合格者にはCredlyを通じてデジタル認証が発行され、オンラインプロフィールやWebサイトなどで共有できます。MATLABを使った高度なプログラミングやデータ解析、アプリケーション開発のスキルを客観的に示す材料になります。

Certified MATLAB Professionalで就職できる主な仕事

Certified MATLAB Professionalは、MATLABを用いた高度なプログラミング、データ処理、解析能力を持つ人材として、メーカー、研究開発企業、エンジニアリング会社などで活かされます。

ここでは代表的な職種を紹介します。

※年収はいずれもCertified MATLAB Professional取得者だけを集計した数字ではなく、厚生労働省のjob tagに掲載された近い職種の統計です。

1. 制御・MBDエンジニア

1つ目の職種は、制御・MBD(モデルベース開発)エンジニアです。

自動車やロボット、産業機械、航空・宇宙機などの制御システムを対象に、制御アルゴリズムの設計、シミュレーション、モデル検証などを行います。

Certified MATLAB Professionalは、制御理論やSimulinkの技能そのものを証明する資格ではありません。ただし、実験データの処理、検証コードの作成、例外処理、テスト、解析・評価ツールの開発など、制御開発で必要になる高度なMATLABスキルを示す材料になります。

就職時には、資格に加えて制御工学やSimulinkの知識、担当業務によってはC・C++やMIL・SIL・HILの経験も評価されます。

近い職種の全国平均年収

578万5,000円 ※「システムエンジニア(組込み、IoT)」の統計

2. 研究開発・アルゴリズム開発エンジニア

2つ目の職種は、研究開発・アルゴリズム開発エンジニアです。

メーカーや研究機関などで、センサーデータの解析、信号・画像処理、推定、最適化などのアルゴリズムをMATLABで試作し、性能を検証します。

Professionalで問われるベクトル化や事前割り当て、Profilerによる性能測定、テストなどの知識は、大量データの解析やアルゴリズムの検証、処理速度の改善に活かせます。

ただし、資格によって信号処理や推定などの専門知識まで証明できるわけではありません。就職時には、数学や統計に加え、自動車、通信、宇宙など、対象分野に関する知識も必要です。

近い職種の全国平均年収

802万 ※「情報工学研究者」の統計

3. データ解析・数値解析エンジニア

3つ目の職種は、データ解析・数値解析エンジニアです。

製造業や研究機関などで、実験・計測・センサー・シミュレーションから得られたデータを分析し、製品性能の評価や不具合の原因究明、開発条件の改善に役立てます。

Professionalでは、複数ファイルの取り込み、異なるデータ型の処理、欠損値への対応、データのグループ化、複雑な可視化などが試験対象です。そのため、実験データや時系列データを整理し、解析・可視化する業務と親和性があります。

就職時には、統計学や線形代数、対象分野の知識に加え、企業によってはPythonやSQLなどのスキルも評価されます。

近い職種の全国平均年収

611万9,000円 ※「データサイエンティスト」の統計

4. MATLABアプリケーション・開発支援エンジニア

4つ目の職種は、MATLABアプリケーション・開発支援エンジニアです。

研究者や開発者が使用するデータ解析ツール、可視化アプリ、試験データ処理ツールなどを開発し、社内の解析・検証作業を効率化します。

Professionalでは、App Designerによる画面設計、コールバック、例外処理、アプリ間の連携、アプリのパッケージ化・配布などが試験対象です。他の利用者が操作するMATLABアプリケーションを構築する技能を示す材料になります。

就職時には、資格に加えて利用者の要件を整理する力や、保守しやすいコードを設計する力、実際のアプリケーション開発経験なども重要です。

近い職種の全国平均年収

578万5,000円 ※「ソフトウェア開発(パッケージソフト)」の統計

Certified MATLAB Professionalの年収目安

Certified MATLAB Professionalを活かせる仕事の年収は、資格そのものではなく、専門分野、MATLABの実務経験、担当業務、勤務先によって大きく異なります。

現在のMATLAB関連求人を基準にすると、以下が一つの目安です。

職種・業界年収目安
制御・MBDエンジニア500万~900万円程度
研究開発・アルゴリズム開発500万~1,000万円程度
データ解析・数値解析エンジニア450万~850万円程度
MATLABアプリケーション・開発支援500万~900万円程度

実際の求人では、MATLAB/Simulinkを利用する制御開発で400万~900万円前後、先進センサの解析で620万~800万円、アルゴリズム研究開発で650万~950万円、航空・宇宙分野の高度なアルゴリズム開発では750万~1,250万円といった募集が確認できます。

Certified MATLAB ProfessionalはAssociate取得が前提となる上級資格ですが、資格を取得しただけで年収700万~1,000万円になるわけではありません。

MATLABを使った実務経験が浅い人であれば、年収400万~600万円程度から経験を積むケースがあります。

MATLABを利用した制御、解析、アルゴリズム開発などの経験者では500万~900万円程度、高度専門職やリーダークラスでは800万~1,000万円以上も視野に入ります。

Certified MATLAB Professionalの将来性

Certified MATLAB Professionalは、MATLABを利用する高度な研究開発・エンジニアリング分野では今後も活かせる資格です。

2026年8月時点でも電動車両の制御開発、自動運転アルゴリズム、衛星の信号処理・姿勢推定、センサーデータ解析などでMATLABの経験が強く求められています

一方、AIによってMATLABを使う仕事の中身は変わっていくでしょう。

簡単なコード生成、エラー修正、データ整形、グラフ作成などは生成AIによって効率化される可能性があります。特に「要求されたスクリプトを書く」だけの業務は、今後差別化が難しくなります

とはいえ、Professionalが対象とする能力には、データ構造の選択、性能改善、例外処理、アプリケーション設計、テストなどが含まれています。

どのデータ構造を採用するか、なぜ計算速度が遅いのか、解析結果が技術的に妥当か、どのアルゴリズムを使用するべきかといった判断は、MATLABのコード生成だけでは完結しません。

そのため、将来的には「MATLABコードを書けること」よりも、「MATLABを使って技術課題を解決できること」が重要になります。

特に「制御工学+MATLAB」「信号処理+MATLAB」「航空・宇宙工学+MATLAB」「データ解析+MATLAB」のように、専門分野と組み合わせられるProfessional取得者は将来的にも評価されやすいでしょう。

Certified MATLAB Professionalはこんな人におすすめ

Certified MATLAB Professionalは、すでにCertified MATLAB Associateを取得し、実務や研究で身につけた高度なMATLABスキルを客観的に証明したい人におすすめです。

特に、制御・MBD、研究開発、アルゴリズム開発、データ解析などに携わり、複雑なデータ処理や解析コードの性能改善を担当する人とは相性が良いでしょう。

また、App Designerを使って研究者や開発者向けの解析ツールを作る人や、例外処理・テストを取り入れた保守しやすいコードを開発したい人にも向いています。

試験勉強を通じて、データ処理、ベクトル化、Profiler、例外処理、テスト、アプリ開発の知識を整理できるため、自分に不足しているスキルを確認するための目標としても活用できます。

まとめ

Certified MATLAB Professionalは、MATLABを使った高度なデータ処理、プログラミング、性能改善、アプリケーション開発能力を証明するMathWorks公式の民間資格です。

就職や転職では、制御・MBD、研究開発・アルゴリズム開発、データ解析・数値解析、MATLABアプリケーション開発などの技術職で活かすことができます。

ただし、資格そのものを必須とする日本企業は多くなく、実際の求人ではMATLAB/Simulinkの実務経験や、制御工学、信号処理、データ解析などの専門知識が重視されます。

そのため、すでにMATLABを仕事や研究で使用している人にとって「高度なMATLABスキルを客観的に証明する資格」として価値があります。

一方、Professional取得だけで満足するのではなく、専門分野の経験を深め、Simulink、Python、C・C++などの関連スキルと組み合わせることで、市場価値を高めていくことが重要です。

よくある質問

Q
Q1. MATLAB認定資格は国家資格ですか?

国家資格ではなく、MATLABを開発するMathWorksが認定する民間のベンダー資格です。MathWorksはMATLAB Professionalをアドバンストレベルの習熟度を証明する資格として位置づけており、取得者にはデジタル認証も提供されます。

Q
Q2.未経験でも受験できますか?

Certified MATLAB Professionalを受験するには、事前にCertified MATLAB Associateを取得している必要があります。年齢要件は18歳以上です。そのため、MATLABを初めて学ぶ人は、まずAssociateから取得する必要があります。

Q
Q3, 就職や転職に有利な資格ですか?

有利な資格です。Professionalは実技試験を含むため、MATLABを高度に利用できることを客観的に示す材料として評価されます。

Q
Q4. Associateとの違いは何ですか?

AssociateはMATLABの基本的なプログラミング、データ処理、可視化などの習熟度を証明します。一方、Professionalでは複雑なデータ処理、コードの性能改善、例外処理、テスト、App Designerによるアプリケーション開発などまで対象となります。また、Associateは多肢選択式のみですが、Professionalでは25問の多肢選択問題に加えて8問の実技問題が出題されます。

Q
Q5. 将来性のある資格ですか?

MATLABを利用する制御、研究開発、アルゴリズム開発、データ解析などでは今後も活かせる資格です。一方、AIによって単純なコード生成やデータ整理は自動化されていく可能性があります。そのため、資格取得後はMATLABだけでなく、制御工学、信号処理、機械学習、航空・宇宙工学などの専門知識と組み合わせることが重要です。

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