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MathWorks認定資格「Certified MATLAB Associate」で就職できる仕事とは?年収・将来性まで徹底解説【2026年版】

Nishida

Certified MATLAB Associateは、MATLABを用いたプログラミングやデータ解析に関わる民間資格です。

研究開発や制御、データ解析などで活かせる資格と言われていますが「就職や転職にどう活かせるのか」「年収はどの程度か」「将来も需要があるのか」と疑問を持つ人は少なくありません。

本記事では、Certified MATLAB Associateで就職できる仕事の具体像、年収水準、将来性までをわかりやすく解説します。

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資格の取り方から仕事での活かし方まで解説する「資格会議メディア」編集部。 就職・転職・年収の観点で、資格の実用性をわかりやすく整理しています。

Certified MATLAB Associateとはどんな資格?

Certified MATLAB Associateは、MATLABの開発元であるMathWorksが、同製品に関するスキルを認定する民間のベンダー資格です。

MathWorksの公式サイトでは、MATLABの「アソシエイトレベルの習熟度」を証明する資格と説明されています。

公開されている出題範囲には、MATLABの画面操作、変数やコマンド、ベクトル・行列の計算、データの読み込みと可視化、条件分岐や繰り返し処理、スクリプト・関数の作成、デバッグなどが含まれます。

Certified MATLAB Associateの出題範囲と試験概要を整理した図
Certified MATLAB Associateの主な出題範囲 ©︎資格会議メディア

特定の工学分野に関する専門知識ではなく、MATLABを使って基本的なデータ解析やプログラミングを行うための、幅広い基礎力が問われる資格です。MathWorks公式の出題範囲

試験は90分で、50問の多肢選択問題が出題され、オンラインまたは世界各地のテストセンターで受験でき、合格者にはMathWorksが発行するデジタル認証がCredlyを通じて提供されます。

取得したデジタル認証は、オンラインプロフィールやWebサイトなどで共有できます。実務経験そのものを証明する資格ではありませんが、MATLABの基礎スキルを一定の基準で身につけていることを示す材料になります。

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Certified MATLAB Associateで就職できる主な仕事

Certified MATLAB Associateは、MATLABを使った数値計算、データ解析、アルゴリズム検討などの基礎能力を示す資格として、メーカーや研究開発企業、エンジニアリング会社などで活かされます。

ここでは代表的な職種を紹介します。

※年収はいずれもCertified MATLAB Associate取得者だけを集計した数字ではなく、厚生労働省のjob tagに掲載された近い職種の統計です。

1. 制御・MBDエンジニア

1つ目の職種は、制御・MBD(モデルベース開発)エンジニアです。

自動車やロボット、産業機械、航空・宇宙機などの制御システムを設計し、モデルを使ったシミュレーションや動作検証を行います。

Simulinkで制御対象や制御ロジックをモデル化し、MATLABで実験データの処理、パラメーターの調整、計算結果の分析・可視化などを行います。

Certified MATLAB Associateで証明できる数値計算、データ処理、プログラミングの基礎は、こうした業務に活かせます。就職を目指す場合は、資格に加えて制御工学やSimulinkの知識、担当業務によってはC・C++やMIL・SIL・HILの経験も必要です。

近い職種の全国平均年収

578万5,000円 ※「システムエンジニア(組込み、IoT)」の統計

2. 研究開発・シミュレーションエンジニア

2つ目の職種は、研究開発・シミュレーションエンジニアです。

メーカーや研究機関などで、新製品や新技術の開発に必要な計算モデルを作成し、条件を変えながら性能や現象を予測・検証します。自動車、機械、電気・電子、エネルギー、航空・宇宙など、幅広い分野でMATLABが使用されています。

Certified MATLAB Associateで証明できるベクトル・行列の計算、データの読み込み、グラフ作成、スクリプトの作成などは、解析やシミュレーションを行うための基礎になります。

就職時には、MATLABのスキルに加えて、機械工学や電気工学、物理学など、研究対象に関する専門知識も評価されます。

近い職種の全国平均年収

659万円 ※「機械設計技術者」」の統計

3. 信号処理・アルゴリズム開発エンジニア

3つ目の職種は、信号処理・アルゴリズム開発エンジニアです。

音声や画像、通信波、レーダー、各種センサーから得られる信号を解析し、ノイズ除去、特徴抽出、周波数解析、デジタルフィルターなどのアルゴリズムを開発します。MATLABは、信号データの読み込みや可視化、アルゴリズムの試作、処理結果の比較・検証に活用されます。

Certified MATLAB Associateで証明できる配列操作、データ処理、関数作成、デバッグなどの基礎は、アルゴリズム開発の入り口で活かせます。

就職を目指す場合は、フーリエ変換やデジタルフィルターなどの信号処理理論、数学・統計、担当分野によってはC・C++の知識も必要です。

近い職種の全国平均年収

703万9,000円 ※「電子機器技術者」の統計

4. データ解析エンジニア

4つ目の職種は、データ解析エンジニアです。

製造業や研究機関などで、実験・計測・センサー・シミュレーションから得られたデータを分析し、製品性能の評価や不具合の原因究明、開発条件の改善に役立てます。MATLABは、データの読み込みや前処理、数値計算、グラフ作成、分析作業の自動化などに使用されます。

Certified MATLAB Associateで証明できる配列・テーブルの操作、データ抽出、数学・統計計算、可視化、スクリプト作成などは、データ解析業務と直接結びつきます。

就職時には、統計学や線形代数、対象分野の知識に加え、企業によってはPythonやSQLのスキルも評価されます。

近い職種の全国平均年収

611万9,000円 ※「データサイエンティスト」の統計

Certified MATLAB Associateの年収目安

Certified MATLAB Associateを活かせる仕事の年収は、資格そのものではなく、専門分野、実務経験、担当工程、勤務先によって大きく変わります。

現在のMATLAB関連求人を基準にすると、以下が一つの目安です。

職種・業界年収目安
制御・MBDエンジニア450万~900万円程度
研究開発・シミュレーションエンジニア450万~900万円程度
信号処理・アルゴリズム開発450万~800万円程度
データ解析・数値解析エンジニア400万~800万円程度

実際の求人では、同じMATLAB関連職でも、求められる経験や担当業務によって募集年収に大きな幅があります。

2026年9月時点では、制御・MBDエンジニアで400万~700万円や500万~1,000万円、580万~1,120万円の求人が確認できます。

そのほか、研究開発・シミュレーション関連では500万~1,000万円、信号処理関連では400万~600万円または600万~1,000万円、データ解析関連では約407万~857万円の年収例が掲載されています。

上表は、こうした公開求人をもとに、職種ごとの大まかな年収帯を整理したものです。実際の募集では、表の範囲を下回る場合や、専門性の高い経験者向け求人で1,000万円を超える場合もあります。

Certified MATLAB Associateの将来性

Certified MATLAB Associateは、MATLABを使う研究開発・エンジニアリング分野では今後も活かせる資格です。

2026年現在も、自動車、ロボット、産業機械、無線通信などでMATLAB/Simulinkを使う求人が多数確認で来ており、特にMBD、制御、シミュレーション、信号処理などではMATLABが開発環境の一つとして利用されています。

一方、Certified MATLAB Associateだけで長期的な市場価値を維持できるわけではありません

AIによってMATLABコードの生成、エラー修正、データ整理、グラフ作成などは大幅に効率化される可能性があり、基本的なスクリプトを書くだけの能力は、今後差別化要因になりにくくなるでしょう。

しかし、AIがコードを書けても、「どのモデルを構築するべきか」「計算結果は物理的に妥当か」「制御系が安全に成立するか」「解析条件をどう設定するか」といった専門的判断までは、MATLAB操作だけでは解決できません。

そのため、今後は「MATLABが使える人」というよりも、「制御工学+MATLAB」「信号処理+MATLAB」「機械工学+MATLAB」「データ解析+MATLAB」のように、専門知識と組み合わせられる人材が評価されやすくなります。

Certified MATLAB Associateは、その土台となるMATLABスキルを証明する資格として利用するのが適切です。

Certified MATLAB Associateはこんな人におすすめ

Certified MATLAB Associateは、大学や大学院の授業・研究でMATLABを使用しており、そのスキルを就職活動で客観的に証明したい学生におすすめです。

特に機械、電気電子、制御、ロボット、航空・宇宙、物理などを専攻し、メーカーの研究開発職や制御開発職を目指す人とは相性が良いでしょう。

また、すでに仕事でMATLABを使用している若手エンジニアや、これから制御・MBD、シミュレーション、信号処理、データ解析などの仕事を目指す人にも向いています。

試験勉強を通じて知識を整理できるため、独学でMATLABを学んできた人が、理解できていない部分を確認するための目標としても活用することができます。

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まとめ

Certified MATLAB Associateは、MATLABを使った基本的なプログラミング、行列計算、データ処理、可視化などの習熟度を証明するMathWorks公式の民間資格です。

就職や転職では、制御・MBD、研究開発、信号処理、数値解析などMATLABを利用する技術職で活かすことはできます。

ただし、資格そのものを必須とする日本企業は多くなく、実際の求人ではMATLAB/Simulinkの実務経験や、制御工学、機械工学、信号処理などの専門知識が重視されます。

そのため、就職前の学生や未経験者には「MATLABを学んでいることを客観的に証明する資格」として価値があります。

一方、すでに実務経験がある人は、Associate取得だけで満足するのではなく、専門分野の経験を深めるか、Certified MATLAB ProfessionalCertified Simulink Associateへ進むことで市場価値を高めることが重要です。

よくある質問

Q
Q1. MATLAB認定資格は国家資格ですか?

Certified MATLABは国家資格ではなく、MATLABを開発するMathWorksが認定する民間のベンダー資格です。MATLAB Associateは、アソシエイトレベルの習熟度を証明し、取得者にはデジタル認証も提供されます。

Q
Q2. 未経験でも受験できますか?

18歳以上であれば受験でき、実務経験や学歴、前提資格は求められていません。MathWorksの研修コースも必須ではありません。そのため、学生やMATLAB初学者でも受験できます。

Q
Q3. 就職や転職に有利な資格ですか?

資格だけで就職が保証されるわけではありませんが、有利な資格です。

日本でもMATLAB求人が多数存在しており、需要があります。ただし、実務経験ありきでの資格になるので、どちらかといえば、実務経験のない学生や若手にとってのMATLABの基礎能力を客観的に証明できる点に取得価値があります。

Q
Q4. Professionalとの違いは何ですか?

Certified MATLAB AssociateはMATLABの基礎的な習熟度を証明する資格です。Certified MATLAB Professionalはその上位資格で、受験にはAssociateの取得が必要です。Professionalでは3.5時間の試験で、多肢選択問題に加えて実技問題も出題され、高度なデータ処理、プログラミング、アプリケーション構築能力が問われます。

Q
Q5. Associateは将来も役立ちますか?

MATLABを利用する制御、研究開発、シミュレーション、信号処理などでは今後も活かせる資格です。ただし、AIによって基本的なコーディングやデータ処理は効率化されていく可能性があります。そのため、資格取得後は制御工学、信号処理、Simulink、機械学習など、自分の専門分野とMATLABを組み合わせることが重要です。

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