インタビュー

SEO検定は実務で活きるのか|SEO検定1級保持者に聞く、成果につながるSEO人材の条件

Nishida

SEO検定は、SEOに関する知識を体系的に学べる資格です。

一方で、資格で学んだ知識が実際のWebメディア運営や記事制作の現場でどのように活きるのかについては、外から見えにくい部分があります。

今回は、Space Connect株式会社でWebメディア編集を担当し、SEO検定1級を保有する齋藤心さんに、SEO検定を取得した背景、現在の実務での活用、SEO検定を取得する意味、成果につながるSEO人材の条件について伺いました。

Space Connect株式会社の紹介

ー Space Connect株式会社について教えてください

Space Connect株式会社は、SX(Space Transformation)の実現に向けて、宇宙産業にヒト・モノ・カネを集めることを目指している企業です。

その手段として、宇宙業界に特化したWebメディア「SPACE CONNECT」や宇宙業界で働きたい人のための企業データベース「スペジョブ」を展開しています。

宇宙領域は専門性や秘匿性が高く、外からは企業ごとの事業内容や技術領域、実際の仕事内容、求められるスキルが見えにくい領域です。

そのため、候補者が十分な情報を得られないまま業界や企業を独断判断してしまったり、企業側も自社の成長に必要な人材へ十分に情報を届けきれなかったりする課題があります。

私たちは、候補者と企業の間にある見えない認識格差を正確な情報整理とわかりやすい発信によって埋める、宇宙産業特化のプロフェッショナル集団です。

もちろん、候補者一人ひとりの将来設計に向き合うことも大切にしています。

ただ私たちが目指しているのは、短期的な成約を目的に求人を紹介する従来型のエージェントではありません。

企業情報、産業動向、技術的な背景を中立的に整理し、中長期的な観点から宇宙産業の成長に貢献し得る人材を見極めたうえで、候補者と企業の双方にとって納得感がある状態をつくることを重視しています。

Space Connect株式会社の事業説明(
宇宙産業にヒト・モノ・カネを集めることをミッションに掲げる宇宙特化HR企業)をしている画像
Space Connectの事業説明の図 ©︎Space Connect株式会社

Webメディア編集担当としての仕事内容

ー 齋藤さんの具体的な仕事内容について教えてください。

Space Connectでは、Webメディア編集を担当しています。

主な業務は、記事テーマの企画、キーワード選定、記事構成の作成、リサーチ、本文の執筆・編集、公開後の改善などです。

現在は、記事を書くことに加えて、メディア全体の方向性や、読者にどのような情報を届けるべきかを考えながら業務に取り組んでいます。

私は社会人としては5年目になりますが、Webメディアの仕事では、文章を書く力だけでなく、情報を正確に理解し、読者にとってわかりやすい形に整理する力が求められると感じています。

特に、Space Connectが扱う宇宙産業は専門性が高く、ロケット、人工衛星、宇宙ビジネス、政策、採用市場など、幅広いテーマを扱います。

そのため、記事を書く際には、まず自分自身が内容を正しく理解したうえで、読者の知識レベルに合わせて表現を調整することを意識しています。

特にSEOの観点では、検索されそうなキーワードを入れるのではなく、読者がなぜその言葉で検索しているのか、どのような疑問を解消したいのかを考えることが重要です。

そのため、記事制作では、検索意図を踏まえた構成づくりや、読者が自然に理解できる情報の順番を大切にしています。

記事を書いて終わりではなく、公開後の反応を見ながら改善していくことも、Webメディア編集担当として重要な仕事の一つです。

SEO検定を取得したきっかけ

ー SEO検定を取得したきっかけを教えてください。

SEO検定を取得したきっかけは、Webメディア編集の仕事をする中で、SEOを感覚ではなく体系的に理解する必要性を感じたことです。

これまでは、主に記事を書く立場として、リサーチや本文の執筆、記事内容の整理に関わることが中心でした。一方で、今年度からは編集者として、記事全体の方向性を考えたり、他のメンバーに構成や改善方針を伝えたりする立場になりました。

立場が変わると、自分が感覚的にできていればよい、というわけにはいきません。

たとえば、なぜこのキーワードを狙うのか、なぜこの見出し構成にするのか、どのような検索意図を想定しているのか、公開後にどの指標を見て改善するのかを、メンバーにわかりやすく説明する必要があります。

そのためには、「良い記事を書こう」という感覚だけでは不十分です。

検索順位、流入数、クリック率、滞在時間、問い合わせや応募への導線など、定量的な指標を見ながら、記事ごとの目的やKPIを整理し、再現性のある形で記事制作を進めていく必要があります。

SEOは実務を通じても学べる分野ですが、我流のまま進めていると、目の前の記事や施策には対応できても、SEO全体の考え方やサイト設計、改善の視点まで整理しきれないことがあります。

特に編集者の立場では、自分だけが理解している状態ではなく、チームとして同じ基準で記事を作れる状態にすることが重要です。

だからこそ、検索意図、キーワード設計、サイト構造、コンテンツ改善などを体系的に学び直したいと考え、SEO検定の取得を目指しました。

SEO検定を取得したきっかけを語る「齋藤 心」氏の写真
SEO検定の取得きっかけを語る「齋藤 心」氏 ©︎Space Connect株式会社

資格でSEOを学ぶ意味

ー SEOはインターネット上にも多くの情報がありますが、あえてSEO検定を取得する意味はどこにあると思いますか。

SEO検定を取得する意味は、SEOの知識を体系的に整理し、編集者としてメンバーに方針を伝えるための判断軸を持てることだと思います。

確かにSEOは、本やWeb記事などでも学べる分野ですし、実務の中で身につくことも多いです。

一方で、我流で学んでいると、自分の理解がどこまで合っているのか、手応えを持ちにくい部分も多々あります。

特に、部下に指示を出す側になると、感覚だけで判断するのではなく、一定の根拠を持って方針を伝える必要があります。

SEO検定を取得したことは、自分の知識や考え方が一定の基準に照らして整理できているという確認になりました。

もちろん、資格で学ぶ内容がすべてではありません。SEOは情報の移り変わりも早く、実務の中で継続的に学び続ける必要があります。

ただ、検索意図を考えること、読者にとってわかりやすい構成を作ること、公開後に改善を重ねることなど、普遍的に重要な考え方もあります。

SEO検定を通じて、そうした基礎の部分を体系的に確認できたことは大きかったです。

資格を取ったことで、自分の中に一定の手応えが生まれ、編集者として記事制作や改善方針を伝えるうえでも、自信を持ちやすくなったと感じています。

SEO検定で学んだこと

ー SEO検定の学習で、実務に活きている内容はありますか。

記事を単体ではなく、サイト全体の中で捉える視点が身についた点が実務に活きています。

記事制作では、一つひとつの記事の完成度も大切ですが、その記事が新しい読者の入口になるのか、理解を深める記事なのか、問い合わせや応募など次の行動につなげる記事なのかによって、構成や導線の作り方は変わります。

キーワードや検索意図だけでなく、サイト構造、内部リンク、コンテンツ同士の関係性、公開後の改善まで含めて考える重要性を理解できた点は大きいです。

また、外部の分析ツールを使って、競合メディアの状況を確認する視点を学べたことも、実務に活きています。

SEOを学ぶ前は、記事が上位に表示されない場合、本文の情報量を増やすことに意識が向きがちでした。ただ、検索結果での評価は、自社の記事内容だけで決まるものではありません。

競合メディアがどのようなテーマを扱っているのか、どの程度の専門性や網羅性があるのか、サイト全体としてどのように評価されているのかによっても、自社記事の立ち位置は変わります。

そのため、今は単に文章を追加するのではなく、自社ならどの切り口で情報を出すべきか、競合と比べて何を補うべきか、サイト全体としてどこを改善すべきかを考えるようになりました。

外部ツールを適切に使えるようになったことで、記事単体ではなく、メディア全体の中で改善点を捉えられるようになった点は、編集業務において大きな強みになっていると感じています。

成果につながるSEO人材の条件

ー 成果を出すSEO人材には、どのような力が必要だと思いますか。

SEOの知識をそのまま使うのではなく、実務や事業の目的に合わせて活用する力だと思います。

SEOの知識があっても、検索順位だけを追う記事になってしまうと、読者にとって本当に価値のある情報にはなりません。一方で、どれだけ専門性の高い良質な記事であっても、読者に届かなければ、メディアとしての成果にはつながりにくいです。

そのため、検索意図を読み解く力、情報を整理する力、専門的な内容をわかりやすく伝える力、そして公開後にデータを見ながら改善を続けることが重要だと感じています。

また、Webメディアは単にアクセスを集めるためだけに存在しているわけではありません。

読者にとって有益な情報を届けながら、企業の事業やサービスへの理解を深めてもらう役割もあります。

特にSPACE CONNECTのような専門メディアでは、読者に正しい情報を届けることと企業や業界への理解を促すことの両方が求められます。

重要なのは、SEOの知識を目的化するのではなく、読者に必要な情報を届け、結果として事業やメディアの成果につなげていくことです。

そのバランスを考えられる人が、成果を出せるSEO人材だと思っています。

成果につながるSEO人材の条件を語る「齋藤 心」氏
成果を出すSEO人材を語る「齋藤 心」氏 ©︎Space Connect株式会社

メディア部署で活躍しやすい人材とは

ー Space Connectでは、SEOの知識に加えて、どのようなスキルを持っている人と相性が良いですか。

SPACE CONNECTは専門メディアなので、SEOの知識に加えて、専門性の高い情報を学び続けることができる人との相性が良いです。

宇宙産業は、技術、政策、ビジネス、採用市場など、複数の要素が絡み合う領域です。そのため、最初から宇宙領域に実務的に詳しい必要はありません。

一方で、わからないことを調べ、整理し、読者にわかりやすく伝える力、いわゆる国語力は欠かせません。

そういった意味では、SEO検定を持っている方であれば、検索意図や記事構成の考え方を活かしながら、専門性の高いテーマを読者に届く形へ編集する業務との相性があります。

特に、SEOの知識を活かして、専門メディアの成長に関わりたい方にとって、Space ConnectのWebメディア編集は挑戦しがいのある仕事だと感じています。

SEO検定の取得は歓迎スキルの一つですが、活躍するうえでより重要なのは、専門性の高い情報を正確に読み解く読解力と、それを読者に伝わる形へ整理する言語化力です。

SEOを実務で活かしたい方へ

ー 最後に、SEO検定を取得した方、またはSEOを仕事に活かしたい方にメッセージをお願いします。

SEO検定は、資格を取得すること自体がゴールではありません。

大切なのは、学んだ知識をもとに、読者の疑問を整理し、必要な情報を届け、メディアの成果につなげていくことです。

SEOは独学でも学べる分野だと思います。一方で、我流だけでは知識が断片的になったり、判断基準が曖昧になったりすることもあります。

だからこそ、SEO検定のような資格学習を通じて、基礎から体系的に学び直すことには大きな意味があります。

資格で得た知識を実務に落とし込み、記事制作、構成設計、公開後の改善に活かしていくことで、検索順位や流入数、クリック数などに変化が表れ、SEOの改善を目に見える形で実感しやすくなります。

さいごに、SEOの知識を活かしながら、専門性の高い情報を整理し、読者に届く記事づくりに関わりたい方にとって、Space Connectのメディア部署は挑戦しがいのある仕事だと思います。

この記事を通じて、Space Connectの取り組みや、SEOの知識を活かせる専門メディアの仕事に関心を持っていただけると嬉しいです。

メディア事業部-メディア編集者「齋藤 心」氏の写真
メディア事業部-メディア編集者「齋藤 心」氏 ©︎Space Connect株式会社

まとめ

SEO検定は、SEOに関する知識を体系的に整理できる資格です。

今回の取材を通じて、SEO検定は単に資格として評価されるものではなく、Webメディアの実務において、記事制作や改善の判断軸を整理するために役立つ資格であることがわかりました。

特に、SPACE CONNECTのように宇宙産業という専門性の高い領域を扱う媒体では、正確な情報を読み解き、読者にわかりやすく届ける力が求められます。

そのうえで、検索意図や記事構成、サイト全体の設計、公開後の改善といったSEOの知識があることは、実務上の大きな強みになります。

この記事の回答者

名前 / Name  
齋藤 心 

プロフィール / Profile
Space Connect株式会社 メディア事業部 編集担当。

北海道大学大学院情報科学院修了。大学院ではMRIを対象とした研究に従事し、計測技術、信号処理、データ解析に関する知見を修得。ハードウェア・ソフトウェア双方にまたがる技術的バックグラウンドを有する。

現在は、航空・宇宙領域に特化したWebメディアの編集業務を担当。宇宙領域に関する調査・執筆経験は4年。記事テーマの企画、構成作成、リサーチ、執筆・編集、公開後の改善まで担い、専門性の高い情報を読者にわかりやすく届ける記事制作に従事している。執筆記事一覧

本当に活かせる資格がわかる口コミサイト
資格会議
資格会議
記事URLをコピーしました